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三十九

実 語 教 ・ 第 三十九 句

ゆえに まつだいの がくしゃ故に末代の学者
まず この しょを あんずべし先ず此の書を按ずべし
これ がくもんの はじめ是れ学問の始め
み おわるまで ぼうしつすること なかれ身終わるまで忘失すること勿れ

原文 故末代学者 先可按此書 是学問之始 身終勿忘失

いまのことば

だから、のちの世に学ぶ者は、まずこの書をよく読みなさい。
これが学問の始まりである。
生涯、忘れてはいけない。

きょうの暮らしでいうと

最後の句で、実語教は千年後の読者に——つまり、いまこれを読んでいるあなたに——直接語りかけてきます。「末代の学者」とは、あなたのことです。

三十九句をふりかえると、実語教の教えはみっつに束ねられます。知恵こそ財産であること。学びは続けてこそであること。学んだ知恵は人のために使うこと。

「学問の始め」と実語教は自分を呼びました。終わりではなく、始まり。この三十九句は、ここから始まる長い学びの、最初の一歩として書かれています。あなたの学びも、ここから始まります。

考えてみよう

答えはひとつではありません。おうちの人と話しながら考えるのも、よい学び方です。

豆知識——実語教を最後まで読んだあなたは、江戸の寺子屋の子どもたちと同じ一冊を、千年の時を越えて読み終えたことになります。こころの間では、続いて『童子教』、そして福澤諭吉『学問のすゝめ』を開いていきます。
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