英検準2級の面接では、イラストが2枚出ます。公式のサンプルカードでは Picture A と Picture B に分かれており、A では複数の人たちの行動、B では一人の人物の状況が問われていました。この「2枚ある」ことは、協会の試験内容の表からは読み取れません。サンプルカードを見て初めて分かります。3級の「1枚の絵について2問」とは、性質が変わります。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「準2級の試験内容・過去問」(2026年9月9日確認)
イラストの問題は No.2 と No.3
協会の試験内容の表では、準2級の二次試験は音読1つと質問5つで、イラストについては「イラスト中の人物の行動を描写する」1問と「イラスト中の人物の状況を説明する」1問が挙げられています。
協会が「バーチャル二次試験」の準2級のページで公開しているサンプルの問題カードでは、次の並びでした。
| 番号 | 問われること |
|---|---|
| No.2 | Picture A の人たちの行動 |
| No.3 | Picture B の人物の状況 |
絵が2枚あることは、表からは分かりません。Picture A と Picture B という呼び方も、サンプルカードで初めて確認できます。
試験時間は「英語での面接約6分」です。なお、公式のサンプルに載っている英文そのものは協会の資料ですので、この記事には転載しません。実物は下記のリンクから、どなたでも無料でご覧いただけます。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検バーチャル二次試験」(準2級のページにサンプルの問題カードがあります。2026年9月9日確認)
Picture A — 複数の人の行動を、順に言う
1枚目では、絵の中の人たちが何をしているかが問われます。サンプルでは、複数の人物が描かれた絵について、それぞれの行動を述べる形でした。
ここで必要なのは、いま進行している動作を表す言い方です。誰が、何をしているか。人数ぶんの文を並べることになります。
気をつけたいのは、一文を長くしすぎないことです。人物ごとに短い文で区切ったほうが、聞き手にも自分にも分かりやすくなります。全員を1文にまとめようとすると、文の途中で詰まりやすくなります。
また、絵の中の全員について言う必要があるのかどうかは、質問の言い方によります。ここでも、質問の英語が聞き取れるかどうかが効いてきます。何人について答えるのかを取り違えると、答えが合いません。
Picture B — 一人の状況を、理由まで含めて言う
2枚目では、絵の中の人物の状況が問われます。サンプルでは、一人の人物について「状況を説明してください」という形でした。
「行動」と「状況」は違います。行動は、その人が何をしているかを言えば足ります。状況は、それより一段の説明が要ります。なぜそうなっているのか、何が起きているのか。
ですから、Picture B では理由や事情を表す言い方が必要になります。何かができない、何かに困っている、何かを待っている——こうした場面を説明する型を持っておくと、絵が変わっても対応できます。
3級では、この2つが「イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する」とひとまとめに書かれていました。準2級では、はっきり2つの問いに分かれます。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「3級の試験内容・過去問」(2026年9月9日確認)
用意しておく型は、それほど多くない
絵の問題に備えるとき、単語をたくさん覚えようとする方がいらっしゃいます。しかし実際に必要なのは、限られた型です。以下は当社が用意した例で、本番の問題ではありません。
| 場面 | 答え方の形(当社作成の例) |
|---|---|
| 人が何かをしている | A man is 〜ing. / Two women are 〜ing. |
| 人がこれから何かをする | She is going to 〜. |
| 何かができなくて困っている | He can’t 〜 because 〜. |
| 何かを待っている・探している | She is waiting for 〜. / looking for 〜. |
この4つが言えれば、準2級のイラスト問題はおおむね対応できます。数を増やすより、考えずに口から出るところまで繰り返すほうが効きます。絵は毎回変わりますが、型は変わりません。
準備時間の指示は、準2級のサンプルには無い
級によって、イラストの説明の前に準備時間が与えられるかどうかが違います。協会のサンプルカードを比べると、次のようになっていました。
| 級 | 準備時間の指示 |
|---|---|
| 3級・準2級 | 記載なし |
| 準2級プラス・2級 | 「You have 20 seconds to prepare.」 |
| 準1級 | 準備1分・語り2分 |
つまり準2級では、質問されたらすぐ答える形だと読めます。考える時間が与えられる前提で準備をすると、当日に合いません。
逆に言えば、準2級の絵の問題は、その場で作文する課題ではないということです。型が口に入っていれば足ります。ここが、3コマの展開を語る準2級プラス・2級との大きな違いです。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「2級の試験内容・過去問」/同「準1級の試験内容・過去問」(いずれも2026年9月9日確認)
評価の観点には「情報量」が入っている
準2級の解答形式の欄には、評価の観点として「応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価」と書かれています。
ここに「情報量」が入っていることは、絵の問題では特に効いてきます。一言で終わらせると、情報が出ていないことになるからです。
3級の欄も「応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価」で、準2級と同じ並びです。級の変わり目は観点ではなく、イラストの問いの立て方のほうにあります。3級は行動と状況をまとめて2問、準2級は行動1問と状況1問に分かれます。
ただし、長く話せばよいというものでもありません。文法と語法も同じ観点に並んでいます。短くても正確な文を、必要な数だけ並べる。これが実際的な答え方になります。
もうひとつ、観点に並んでいるのが「積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度」です。絵の説明で言葉に詰まったとき、そこで黙ってしまうより、知っている言葉で言い換えて先に進むほうが、この観点には沿っていると読めます。
絵の中に、名前を知らない物が描かれていることがあります。そのとき、単語が出てこないからと止まる必要はありません。それが何をするものか、どこにあるものかを言えば伝わります。持っている言葉で回り道をする——これは、絵の問題では特に役に立ちます。
つまずくのは、絵ではなく質問のほう
イラストの問題で答えられなかったとき、原因は絵が分からなかったことではないほうが多くなります。質問の英語が聞き取れなかったことのほうが多いのです。
Picture A について聞かれたのか、Picture B なのか。行動を聞かれたのか、状況を聞かれたのか。この違いが取れないと、絵が見えていても答えが合いません。
ですから、練習では質問のほうを繰り返し聞く時間を作ってください。絵を見て説明する練習だけでは、この部分は鍛えられません。協会が公開している「バーチャル二次試験」は音声つきですので、質問の言い回しを耳で確かめる材料になります。
次の級では、絵が「話」になる
準2級プラスと2級では、イラストが3コマになり、課題が「展開を説明する」に変わります。準1級では4コマになり、準備1分・語り2分のナレーションになります。
つまり、準2級までが「場面を言う」段階、準2級プラス以上が「話を語る」段階です。準2級の絵の問題を、その場で作文する練習として扱うより、型を確実にする練習として扱うほうが、次の段階への土台になります。
2026年度の二次試験は、第2回が11月8日(日)と11月15日(日)、第3回が2月28日(日)と3月7日(日)と公表されています。日程は年度ごとに変わりますので、必ず協会のページでご確認ください。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「試験日程」(2026年9月9日確認)
士心塾の方法
勉強してから受けるのではなく、先に受験日を決めます。日付が決まると、子どもは自分から机に向かいます。次の受験が半年後だと熱は続かないので、間隔を空けません。受かったら、すぐ次を決める。落ちても、すぐ次を決める。1対1で週240分(120分×2回、または240分×1回)、曜日と時間を固定して、次の受験日から逆算して進めます。
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