忘れても、試験そのものは受けられます。ただし会場での手続きを試験開始前までに終わらせ、そのうえで試験翌々日の午前9時30分までに画像を提出しないと、成績結果は無効になります。返金も、期限の延長も、代わりの措置もありません。
手順は2段階しかない
3級以上の受験者が当日に有効な顔写真付き身分証明書を提示できなかったとき、協会が定めている手続きは次の2段階です。どちらか一方でも欠けると「認証失格」になります。
| 段 | やること/期限 |
|---|---|
| STEP1 試験当日 | 試験会場で「顔写真付き身分証明書提出のお願い」(誓約書類)の発行手続きを受ける。英検(従来型)では、後日提出する身分証明書との一致を確認するため、試験監督者が専用端末で受験者の顔写真を撮影・印刷し、誓約書類に貼付する。🔴 試験開始前までにこの手続きが完了していない場合、以降の救済措置は一切ない |
| STEP2 試験後 | 試験翌々日の午前9時30分(日本時間)までに、協会が指定する専用サイトから「協会が定める顔写真付き身分証明書」の画像をアップロードする(期限厳守) |
STEP1で大事なのは時刻です。「試験開始前まで」です。会場に着いてから受付で申し出るのではなく、受付でその場で気づいたら、そのまま手続きに進む——それしかありません。試験が始まってから思い出しても、もう手はありません。
出典:日本英語検定協会「顔写真付き身分証明書お知らせページ」(いずれも2026年9月7日確認)
「試験翌々日の午前9時30分」を、日付にすると
抽象的な言い方は当日に役に立ちません。2026年度の日程に当てはめると、こうなります。
| 試験日 | 画像提出の期限 |
|---|---|
| 第2回 一次 10月4日(日) | 10月6日(火)午前9時30分 |
| 第2回 二次A 11月8日(日) | 11月10日(火)午前9時30分 |
| 第2回 二次B 11月15日(日) | 11月17日(火)午前9時30分 |
| 第3回 一次 2027年1月24日(日) | 1月26日(火)午前9時30分 |
| 第3回 二次A 2月28日(日) | 3月2日(火)午前9時30分 |
| 第3回 二次B 3月7日(日) | 3月9日(火)午前9時30分 |
日曜に試験を受けて、火曜の朝9時30分。間には月曜が1日あるだけです。月曜が祝日でも、期限は動きません。写真を撮って送るだけの作業ですが、その1日を逃すと取り返せません。
出典:日本英語検定協会「顔写真付き身分証明書お知らせページ」/日本英語検定協会「3. 個人でのお申し込みを検討している方(受付期間・試験日程・検定料)」(いずれも2026年9月7日確認)
アップロードで落ちる人がいる
期限に間に合っても、画像に不備があれば同じく「認証失格」です。協会が挙げている不備の例は具体的です。
- 対象外の顔写真付き身分証明書を撮った
- 有効期限が切れている
- 志願者情報と一致しない
- 画像が不鮮明
- 顔写真部分だけを撮った(氏名・生年月日・有効期限が一緒に写っていない)
- 氏名等の情報が指や影で隠れている
協会は「顔写真付き身分証明書の全体が写るように撮影し、顔写真・氏名・生年月日・有効期限などの情報がはっきり確認できるように」と書いています。机の上に置いて、真上から、全体を1枚に。それだけです。
出典:日本英語検定協会「顔写真付き身分証明書お知らせページ」(いずれも2026年9月7日確認)
2026年度第2回から、猶予措置は無くなった
ここは知らない人が多いところです。2026年度第1回検定では、一次試験を団体準会場(学校・塾)で受けて二次試験に進んだ受験者に限り、顔写真付き身分証明書の後日提出について期限を延長する猶予措置がありました。
協会は2026年9月4日付の文書で、「2026年度第2回検定以降につきましては、当該猶予措置を実施いたしません」と明記しました。第1回のときの話を聞いて「あとで出せば大丈夫」と思っていると、第2回からは翌々日の9時30分が一律の期限になります。
出典:日本英語検定協会「2026年度第2回検定以降の本人確認の実施について」(2026年9月4日)(いずれも2026年9月7日確認)
「認証失格」になると何が起きるか
協会の書き方は、これ以上ないほど明確です。
- いかなる理由でも成績結果は無効
- 異議申し立ては認められない
- 提出期限の延長はない
- 検定料の返金はない
- 代替措置などの救済措置は一切ない
合格していても無効です。二次試験に進む権利も、一次試験免除の資格も残りません。英検サービスセンターでの電話やウェブでの問い合わせでも、個別の内容照会は行っていない、とも書かれています。
だから、いちばん確実なのは忘れないことです。前の晩にカバンへ入れる。朝、玄関を出る前にもう一度見る。受験票と身分証明書を、同じクリアファイルに入れて動かさない。それだけで、この記事の全部が要らなくなります。
出典:日本英語検定協会「顔写真付き身分証明書お知らせページ」/日本英語検定協会「よくあるご質問(個人申込の受験者の方)」(いずれも2026年9月7日確認)
「忘れた」より多いのは「有効期限が切れていた」
協会が認証失格の例に挙げているものの中に、「有効期限切れ」があります。当日に持っていっても、期限が切れていれば持っていないのと同じ扱いです。
生徒手帳や学生証は年度で切り替わることがあります。4月に配られた新しいものを、家に置いたまま古いほうを持ち歩いている——これが起きます。マイナンバーカードにも有効期限があり、18歳未満で交付されたものは有効期間が短く設定されています。カードの表面に書かれている日付を、いま一度見てください。
確かめるのは、試験の前日ではなく今日です。期限が切れていれば、作り直す時間が要ります。第2回の一次試験は10月4日(日)。マイナンバーカードは申請から交付まで概ね1か月ほどかかるので、いま気づかないと間に合いません。
出典:日本英語検定協会「顔写真付き身分証明書お知らせページ」/地方公共団体情報システム機構「申請・受取方法/申請状況確認」(いずれも2026年9月7日確認)
4級・5級は、この話に関係がない
本人確認の対象は1級・準1級・2級・準2級プラス・準2級・3級です。4級と5級は対象外で、顔写真付き身分証明書も、受験票に貼る写真も要りません。
だから、はじめて3級を受ける子の家庭で必ず起きます。4級までは受験票1枚で行けたのに、3級から急に「写真を貼る」「身分証明書を持つ」が増える。前と同じつもりでいると、そのまま会場に着いてしまいます。
兄や姉が4級までしか受けていない家庭も同じです。下の子が3級を受けるとき、上の子のときの記憶が邪魔をします。級が上がった年は、持ち物を最初から確かめ直してください。
出典:日本英語検定協会「顔写真付き身分証明書お知らせページ」(いずれも2026年9月7日確認)
無効になると、一次免除の資格も残らない
1級〜3級では、一次試験に合格して二次試験で落ちた(あるいは欠席した)場合、次回以降に一次試験免除を申請して二次試験から受けられます。この資格が発生するのは「二次試験のウェブ合否公開日時」です。
認証失格になると、成績結果そのものが無効です。一次に合格していたとしても、その回の結果が無いことになるので、次回に持ち越せる一次免除の資格も生まれません。失うのは1回ぶんの検定料だけではありません。
出典:日本英語検定協会「一次試験免除について」/日本英語検定協会「顔写真付き身分証明書お知らせページ」(いずれも2026年9月7日確認)
士心塾の方法——受験日を先に決める
勉強してから受けるのではありません。先に受験日を決めます。日付が決まると、子どもは自分から机に向かいます。次の受験が半年後だと熱は続かないので、間隔を空けません。受かったら、すぐ次を決める。落ちても、すぐ次を決める。1対1で週240分(120分×2回、または240分×1回)、曜日と時間を固定して、次の受験日から逆算して進めます。
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