🔬 理科・実験
降ってきた雪と冷凍庫にできる霜を虫めがねで観察し、形を分類して、そのときの気温と結びつける観察研究です。
雪の結晶は、空の高いところで水蒸気が氷に変わり、育ちながら落ちてきたものです。そのとき、まわりの温度と水蒸気の多さによって、板のように平たく広がるか、柱のように長くのびるかが分かれます。人工的に温度を変えて結晶を作る研究では、温度の帯ごとに形が入れかわることが調べられています。降ってきた雪の形を分類し、そのときの気温と重ねると、空の上で何が起きていたのかを、地上から推し量ることができます。
必要なもの
| 材料 | 分量 | 代替案 |
|---|---|---|
| 黒い布か黒い画用紙 | 2枚 | 黒いフェルト |
| 虫めがね | 1つ | スマートフォンに付ける拡大レンズ |
| 温度計 | 2本 | 室外用と室内用を1本ずつ |
| ピンセット | 1本 | つまようじ |
| スマートフォンやカメラ | 1台 | スケッチで残す |
| 記録用紙 | 大きめの紙2枚 | ノート4ページ |
| 厚手の手ぶくろと帽子 | 1組 | 防寒できるもの |
手順
受け皿を先に冷やす
何をする:結晶がとけないようにします。
どうやる:黒い布と虫めがねを、観察を始める30分前から屋外か玄関に出しておき、外の気温と同じくらいまで冷やします。
なぜ:温かい布に雪を受けると、その場でとけてしまい、形を見る前に消えてしまいます。
雪を受けて気温を記録する
何をする:形と温度を対にして残します。
どうやる:黒い布を差し出して雪を数粒受け、すぐに屋外の気温を読み、時刻と一緒に記録します。
なぜ:形と気温を対にして残さないと、あとで温度と形の関係を調べられません。
虫めがねで形を分類する
何をする:見えたものを型に当てはめます。
どうやる:板のように平たいもの、柱のように長いもの、針のように細いもの、粒のようにまるいものの4つに分けて数えます。
なぜ:分類の型を先に決めておくと、日がちがっても同じ物差しでくらべられます。
冷凍庫の霜を観察する
何をする:雪が降らない日を埋めます。
どうやる:保護者の許可をとり、冷凍庫の内側にできた霜を、扉を開けてすぐに虫めがねで見て、形をスケッチします。
なぜ:雪が降らない日でも、氷の結晶が育つ様子を同じ方法で観察して記録を増やせます。
気温ごとに形をならべる
何をする:関係を表にします。
どうやる:横に気温の帯、たてに形の種類をとった表を作り、観察した数を書きこんで、どの帯にどの形が多いかを見ます。
なぜ:数をならべると、印象ではなく記録にもとづいて、温度と形の関係を説明できます。
観察ポイント・記録の取り方
| 観察した日と時刻 | 屋外の気温 | 板のような形 | 柱のような形 | 針や粒の形 |
| 1回目 | ||||
| 2回目 | ||||
| 3回目 | ||||
| 4回目 | ||||
| 冷凍庫の霜 |
つまずきやすいポイント
⚠️ 受け皿が温かくて結晶がとける
なぜ:布が室温のままだと、雪はふれた瞬間に水になり、形が残りません。
対処:布と虫めがねを30分前から外に出して冷やし、観察の間も屋内に持ちこみません。
⚠️ 息がかかって結晶がこわれる
なぜ:吐く息にふくまれる水蒸気と熱で、結晶が丸くなったりとけたりします。
対処:マスクをつけ、顔を横に向けて息をはき、布の真上からのぞきこまないようにします。
⚠️ 気温を室内で測ってしまう
なぜ:室内の温度は結晶が育った空の温度とは関係がなく、対応づけができません。
対処:屋外用の温度計を日かげの風通しのよい場所にかけ、その値を使います。
⚠️ 冷凍庫を長く開けてしまう
なぜ:庫内の温度が上がり、食品がいたむうえ、霜もとけて観察できなくなります。
対処:観察は1回30秒までと決め、開ける前にカメラの用意をすませておきます。
発展アイデア
安全上の注意
まとめ方(発表・レポート)
模造紙1枚、またはスライド6枚がおすすめです。
「結晶の写真」「分類の型」「気温と形の対応表」「冷凍庫の霜のスケッチ」「温度と形についての考察」の順にまとめます。
タイトル例:
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