🔬 理科・実験
ぬるめのお湯を入れたペットボトルを素材のちがう手袋で包み、温度の下がり方をくらべる実験です。
手袋が温かいのは、手そのものを温めるからではなく、手から出た熱を逃がしにくくするからです。毛糸のようにすきまの多い素材は、その中に動かない空気をたくさんかかえます。動かない空気は熱を通しにくいので、外の冷たさが伝わりにくくなります。一方、風の強い場所では、すきまから風が入ると空気が入れかわって効き目が落ちます。雪の上で使う手袋は、この二つを両立させる工夫を重ねてきました。
必要なもの
| 材料 | 分量 | 代替案 |
|---|---|---|
| 毛糸の手袋 | 1組 | 毛糸のくつ下 |
| 綿の手袋 | 1組 | 手ぬぐいを巻く |
| 風を通しにくい素材の手袋 | 1組 | ポリ袋を巻く |
| 同じ大きさのペットボトル | 4本 | 同じ形の空きびん |
| 温度計 | 4本 | 1本で順番に測り、測る順を毎回同じにする |
| 40度くらいのぬるめのお湯 | 1リットル | 同じ温度にそろえた水 |
| 時計 | 1つ | 台所のタイマー |
手順
お湯を大人に入れてもらう
何をする:出発点をそろえます。
どうやる:保護者に、40度くらいのぬるめのお湯を4本のペットボトルへ同じ量ずつ入れてもらい、ふたを閉めます。
なぜ:温度と量をそろえないと、下がり方のちがいが手袋のせいだと言えなくなります。
始めの温度を測る
何をする:4本が同じであることを確かめます。
どうやる:ふたを開けて温度計を入れ、4本とも同じ温度になっていることを確かめてから記録し、すぐにふたを閉めます。
なぜ:出発点がずれていると、あとの差が素材のちがいなのか最初の差なのか分けられません。
3種類の手袋で包む
何をする:条件を1つだけ変えます。
どうやる:1本目は毛糸、2本目は綿、3本目は風を通しにくい素材の手袋で包み、4本目は何も包まずに置きます。
なぜ:何も包まないものを1本残すと、手袋がどれだけ効いたのかを引き算で示せます。
10分ごとに温度を測る
何をする:下がり方を追いかけます。
どうやる:10分ごとに、毎回同じ順番でふたを開けて温度を読み、読んだらすぐ閉めて手袋を元どおりに巻きます。
なぜ:ふたを開けている時間がそろっていないと、その分だけ温度が余分に下がってしまいます。
折れ線グラフにまとめる
何をする:差を目に見える形にします。
どうやる:横に時間、たてに温度をとり、4本の線を1枚のグラフに重ね、60分後の温度の差も数字で書き入れます。
なぜ:重ねてかくと、どの素材がどの時間帯でいちばん効いたのかが読み取れます。
観察ポイント・記録の取り方
| 包んだもの | 始めの温度 | 20分後 | 40分後 | 60分後 | 下がった温度 |
| 毛糸の手袋 | |||||
| 綿の手袋 | |||||
| 風を通しにくい手袋 | |||||
| 包まない |
つまずきやすいポイント
⚠️ お湯の量が本ごとにちがう
なぜ:量が多いほど冷めにくいので、素材ではなく量の差を測ってしまいます。
対処:計量カップで同じ量をはかってから入れてもらい、外から見て水面の高さがそろっているか確かめます。
⚠️ ふたを開けている時間がばらばら
なぜ:開けた時間が長い本ほど余分に冷えて、順位が入れかわります。
対処:「開ける、読む、閉める」を10秒以内と決め、4本とも同じ手順で行います。
⚠️ 置き場所の温度がちがう
なぜ:窓ぎわと部屋の真ん中では冷え方がちがい、素材の差に混ざります。
対処:4本を同じ台の上に20センチメートルずつ間をあけて一列にならべます。
⚠️ 手袋の包み方がゆるい
なぜ:すきまから空気が入れかわると、素材の力が出ません。
対処:手袋の口までしっかり入れ、はみ出た部分は同じように折り返して、4本とも同じ巻き方にします。
発展アイデア
安全上の注意
まとめ方(発表・レポート)
模造紙1枚、またはスライド5枚がおすすめです。
「素材の写真」「包み方の写真」「10分ごとの記録表」「4本重ねた折れ線グラフ」「どの素材をいつ選ぶとよいか」の順にまとめます。
タイトル例:
📺 参考動画
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