🔬 理科・実験
台風が近づく日の気圧と天気を記録し、進路との関係をグラフにまとめる観察です。
台風は、あたたかい海の上で発生し、水蒸気をエネルギーにして発達します。中心ほど気圧が低く、そこへ向かって周りから空気が流れこみます。地球の自転の影響で、この空気は反時計回りに渦を巻きます。台風が近づくと気圧が下がり、通り過ぎると上がるため、気圧の変化を追えば距離の見当がつきます。天気予報の数字が、自分の記録とどう対応するかを確かめられます。
必要なもの
| 材料 | 分量 | 代替案 |
|---|---|---|
| 気圧計 | 1台 | スマホの気圧センサーアプリ |
| 温度計 | 1本 | 天気アプリの気温 |
| インターネットが使える機器 | 1台 | 新聞の天気図 |
| 記録用紙 | A4用紙6枚 | ノート6ページ |
| 方眼紙 | 3枚 | ノートのマス目 |
| 日本地図 | 2枚 | 教科書の地図をコピー |
| いろえんぴつ | 1セット | 色ペン1セット |
| スマホやカメラ | 1台 | 絵に描いて記録する |
手順
記録する項目を決める
何をする:何を測るかをそろえます。
どうやる:「気圧」「気温」「風向き」「風の強さ」「雨の有無」「空のようす」の6項目に決めます。
なぜ:項目を先に決めると、記録がぶれません。
記録する時刻を決める
何をする:条件をそろえます。
どうやる:1日3回(朝7時・昼12時・夜19時)と決め、アラームを設定します。
なぜ:同じ時刻で比べると、変化の大きさが分かります。
台風が遠いうちから始める
何をする:基準になる数値をとります。
どうやる:台風が発生した段階から記録を始め、平常時の気圧を確かめます。
なぜ:ふだんの気圧が分からないと、下がったことに気づけません。
台風の位置を地図に記録する
何をする:距離との関係を見ます。
どうやる:気象庁の発表を見て、記録した時刻の台風の中心位置を地図に印をつけます。
なぜ:自分の記録と台風の位置を対応させられます。
自分の家からの距離を出す
何をする:数字にします。
どうやる:地図の縮尺を使い、台風の中心から自分の家までのおおよその距離を測ります。
なぜ:「近づくと気圧が下がる」を数字で確かめられます。
気圧の変化を追う
何をする:一番大切な数値を記録します。
どうやる:3回の記録に加え、台風が最も近づく前後は1時間ごとに測ります。
なぜ:最も低くなる瞬間をとらえるためです。
通過後も記録を続ける
何をする:変化の全体を見ます。
どうやる:台風が通り過ぎたあとも2日間、同じ記録を続けます。
なぜ:気圧が元に戻る過程まで見ると、変化の形が分かります。
グラフにまとめる
何をする:関係を目に見える形にします。
どうやる:よこに日時、たてに気圧をとった折れ線グラフを作り、台風までの距離を下に書き足します。
なぜ:距離が近いほど気圧が低いことが、グラフの形で伝わります。
観察ポイント・記録の取り方
| 日時 | 気圧(hPa) | 気温 | 風向き | 風の強さ | 雨 | 台風までの距離 |
つまずきやすいポイント
⚠️ 台風が来ない年もある
なぜ:台風の進路は年によって大きく変わります。
対処:低気圧が近づく日でも同じ記録ができます。台風でなくても成立する形にしておきます。
⚠️ スマホの気圧値が場所で変わる
なぜ:標高によって気圧は変わります。屋内外の移動でも数値が動きます。
対処:毎回同じ場所(同じ部屋の同じ高さ)で測ります。
⚠️ 危険な時間帯に外へ出る
なぜ:記録のために暴風雨の中で観察しようとしてしまいます。
対処:台風接近中は屋内から観察します。外の記録は安全になってから行います。
⚠️ 記録が飛ぶ
なぜ:停電や夜間で、決めた時刻に測れないことがあります。
対処:測れなかった時刻は空欄にし、理由を書きます。空欄も記録の一部です。
発展アイデア
安全上の注意
まとめ方(発表・レポート)
模造紙1枚またはスライド5枚がおすすめです。
「記録した項目と時刻」「気圧のグラフ」「台風の進路図」「距離との関係」「分かったこと」の順にまとめます。
タイトル例:
📺 参考動画
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