🔬 理科・実験
いろいろな花の花粉を集めて顕微鏡で観察し、形の違いを植物ごとに比べる実験です。
花粉は種類によって形が大きく異なります。風で運ばれる風媒花(ふうばいか)の花粉は小さくてなめらかで、遠くまで飛ぶのに適しています。虫が運ぶ虫媒花(ちゅうばいか)の花粉は大きく、とげや粘り気があって虫の体につきやすい形をしています。運ばれ方によって形が決まっているのです。花粉症の原因になる植物が風媒花に多いことも、この違いから説明できます。
必要なもの
| 材料 | 分量 | 代替案 |
|---|---|---|
| 顕微鏡 | 1台 | 学校で借りる・スマホ用マイクロレンズ |
| スライドガラス | 10枚 | 透明な下じきを切る |
| カバーガラス | 10枚 | セロハンテープ |
| ピンセット | 1本 | つまようじ2本 |
| セロハンテープ | 1本 | 透明テープ1本 |
| 花(5種類) | 各1輪 | 落ちている花を拾う |
| 記録用紙 | A4用紙4枚 | ノート4ページ |
| いろえんぴつ | 1セット | えんぴつ1本 |
| マスク | 1枚 | 不織布マスク1枚 |
手順
調べる花を決める
何をする:5種類をえらびます。
どうやる:虫が来る花(チューリップ・菜の花など)と、風で運ばれる花(スギ・イネ科の草など)の両方を含めます。
なぜ:運ばれ方のちがう花をならべると、形の差がはっきり出ます。
花粉を集める
何をする:観察するものを取ります。
どうやる:セロハンテープの粘着面を、花のおしべの先に軽く当てて花粉をつけます。
なぜ:テープを使うと、細かい花粉を失わずに移せます。
プレパラートを作る
何をする:顕微鏡で見られる形にします。
どうやる:花粉をつけたテープを、スライドガラスに気泡が入らないようゆっくりはります。
なぜ:気泡が入ると、花粉と見まちがえることがあります。
低い倍率から見る
何をする:花粉を視野に入れます。
どうやる:40倍程度から始め、花粉が見えたら100倍、400倍と上げていきます。
なぜ:いきなり高倍率にすると、どこを見ているのか分からなくなります。
形をスケッチする
何をする:記録を残します。
どうやる:見えたとおりに輪郭・表面のとげ・すじを描き、倍率も書き添えます。
なぜ:写真だけより、描くほうが細かいところをよく観察します。
大きさをはかる
何をする:数字で比べます。
どうやる:顕微鏡の視野の直径をあらかじめ測っておき、視野に何個ならぶかで大きさを見積もります。
なぜ:大きさは、運ばれ方を考える手がかりになります。
運ばれ方で分類する
何をする:関係を整理します。
どうやる:5種類を「虫が運ぶ」「風が運ぶ」に分け、それぞれの形の特徴を書き出します。
なぜ:形と運ばれ方の対応が見えてきます。
表とスケッチにまとめる
何をする:記録を整理します。
どうやる:植物名・運ばれ方・大きさ・表面の特徴を1つの表にし、スケッチを横にならべます。
なぜ:形のちがいが、見る人にもひと目で伝わります。
観察ポイント・記録の取り方
| 植物名 | 運ばれ方 | 輪郭の形 | 表面のようす | 大きさの目安 |
つまずきやすいポイント
⚠️ 花粉が見つからない
なぜ:開いたばかりの花や、雨の後の花は花粉が少ないことがあります。
対処:よく開いた晴れた日の花を選び、おしべの先を確かめてから当てます。
⚠️ 気泡を花粉とまちがえる
なぜ:気泡は丸く、ふちが黒く見えるため花粉に似ています。
対処:ピントを上下に動かします。気泡はふちの見え方が大きく変わります。
⚠️ 高倍率でピントが合わない
なぜ:倍率が上がるほど、ピントの合う範囲がせまくなります。
対処:低倍率で中央に置いてから倍率を上げ、微動ねじで少しずつ合わせます。
⚠️ 花粉を吸いこんでしまう
なぜ:息がかかると花粉が舞い上がります。
対処:マスクをつけ、顔を近づけすぎないようにします。
発展アイデア
安全上の注意
まとめ方(発表・レポート)
模造紙1枚またはスライド5枚がおすすめです。
「調べた5種類」「花粉のスケッチ」「比較表」「運ばれ方との関係」「分かったこと」の順にまとめます。
タイトル例:
📺 参考動画
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