🔬 理科・実験
いろいろな材料で音を包み、どの材料が音を通しにくいのかを比べる実験です。
雪がふった日の朝は、いつもより静かに感じます。積もった雪の中にはたくさんの空気のすきまがあり、そこに音が入りこんで弱まるからです。このはたらきを吸音(きゅうおん:音を吸いとって弱めること)といいます。音楽室のかべや録音スタジオにあるでこぼこの板も同じしくみです。雪がない地域でも、空気をふくんだ材料を使えば、雪と同じことが確かめられます。
必要なもの
| 材料 | 分量 | 代替案 |
|---|---|---|
| 音の大きさをはかるアプリ | 1つ(スマホ・タブレット) | 耳で聞いて5段階で記録 |
| 音を出すもの(目ざまし時計) | 1個 | スマホのアラーム |
| だんボール箱 | 1個(30cm角) | かみぶくろ1枚 |
| タオル | 3枚 | 古い毛布1枚 |
| 綿・化せんわた | 100g | ふとんの綿・クッションの中身 |
| 発泡スチロール | 1枚(30cm角) | 食品トレー10枚 |
| 新聞紙 | 10枚 | チラシ10枚 |
| アルミホイル | 1本 | ラップ1本 |
| ものさし | 1本 | メジャー1本 |
| 記録用紙 | A4用紙2枚 | ノート2ページ |
手順
予想を書く
何をする:どの材料が一番音を通しにくいかを予想します。
どうやる:「何も包まない」「タオル」「綿」「発泡スチロール」「新聞紙」「アルミホイル」を紙に書き、静かになりそうな順番を予想します。
なぜ:予想を書いてから調べると、結果と比べたときに考えが深まります。
静かな場所を用意する
何をする:はかる場所を決めます。
どうやる:テレビを消した静かな部屋で、机の上に音を出すものを置き、50cmはなれた場所にスマホを固定します。
なぜ:まわりの音が入ると、材料のちがいが分からなくなります。
何もない状態ではかる
何をする:基準になる音の大きさを記録します。
どうやる:音を鳴らし、アプリの数字を10秒間見て、いちばん多く出た値を書きます。
なぜ:包まない状態が分からないと、どれだけ弱まったかを計算できません。
材料の厚さをそろえる
何をする:条件をそろえます。
どうやる:どの材料も厚さ3cmになるように重ね、ものさしではかって確かめます。
なぜ:厚さがちがうと、材料のちがいなのか厚さのちがいなのか分からなくなります。
材料で包んではかる
何をする:材料ごとに音の大きさを記録します。
どうやる:音を出すものを材料でぐるりと包み、同じ50cmの位置ではかります。
なぜ:同じきょり・同じ厚さでくらべると、材料による差が分かります。
弱まった大きさを計算する
何をする:変化を数字にします。
どうやる:「包まないときの値」から「包んだときの値」を引き、どれだけ弱まったかを書きます。
なぜ:引き算にすると、材料どうしを公平にくらべられます。
厚さを変えてためす
何をする:厚さと吸音の関係を調べます。
どうやる:一番よく音を弱めた材料で、1cm・3cm・6cmと厚さを変えてはかります。
なぜ:厚いほど静かになるかどうかを確かめられます。
表とグラフにまとめる
何をする:記録を見やすくします。
どうやる:材料ごとに弱まった大きさを棒グラフに、厚さと音の関係を折れ線グラフにします。
なぜ:空気をふくむ材料ほどよく音を弱めることが、目で見て分かります。
観察ポイント・記録の取り方
| 材料 | 音の大きさ | 弱まった大きさ | 手ざわり | すきまの多さ |
| 包まない | ― | ― | ― | |
| タオル | ||||
| 綿 | ||||
| 発泡スチロール | ||||
| 新聞紙 | ||||
| アルミホイル |
つまずきやすいポイント
⚠️ まわりの音が入ってしまう
なぜ:家の中は、話し声や家電の音で数字が変わります。
対処:静かな時間を選び、はかる前に「今から10秒静かに」と家の人に伝えます。
⚠️ きょりが毎回ちがう
なぜ:近づくほど音は大きくはかれます。
対処:ものさしで50cmをはかり、スマホをテープで固定します。
⚠️ 包み方にすきまがある
なぜ:すきまから音がもれて、材料の力が分かりません。
対処:全部の面を同じように包み、上下もふさぎます。
⚠️ アルミホイルで手を切る
なぜ:はしがするどく、指が当たると切れることがあります。
対処:箱から出すときはゆっくり引き、はしをおって丸めます。
発展アイデア
安全上の注意
まとめ方(発表・レポート)
模造紙1枚またはスライド5枚がおすすめです。
「予想」「方法」「写真」「音の大きさの表」「グラフ」「分かったこと」の順にまとめます。
タイトル例:
📺 参考動画
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