🍳 食べ物・料理
加熱の温度と時間を変えてさつまいもを調理し、甘さのちがいを味と数値で比べる実験です。
さつまいもは、加熱の仕方で甘さが大きく変わります。いもにはデンプンと、それを糖に変える酵素(アミラーゼ)が含まれています。この酵素は70℃前後でよくはたらくため、ゆっくり加熱してその温度帯を長く保つと、糖がたくさん作られます。電子レンジで一気に加熱すると温度帯を素早く通り過ぎるため、甘さが出にくくなります。焼きいもが甘いのは、この性質を利用しているからです。
必要なもの
| 材料 | 分量 | 代替案 |
|---|---|---|
| さつまいも | 1本(同じ太さの部分を使う) | 同じ品種2本 |
| 糖度計 | 1台 | 味くらべだけで行う |
| オーブン | 1台 | 魚焼きグリル |
| 電子レンジ | 1台 | なくてもよい |
| なべ | 1個 | フライパン1個 |
| 料理用温度計 | 1本 | オーブンの設定温度 |
| おろし器 | 1個 | すりばち1個 |
| ガーゼ | 3枚 | キッチンペーパー10枚 |
| 紙コップ | 6個 | 小皿6枚 |
| 記録用紙 | A4用紙2枚 | ノート2ページ |
手順
予想を書く
何をする:どの加熱が甘くなるかを予想します。
どうやる:「電子レンジ」「ゆでる」「低温オーブン」「高温オーブン」の4つを紙に書き、甘そうな順番を予想します。
なぜ:予想を書いてから調べると、結果と比べたときに考えが深まります。
同じ条件のいもを用意する
何をする:材料をそろえます。
どうやる:1本のさつまいもを4等分し、太さのそろった中央部分を使います。重さもそろえます。
なぜ:別のいもだと、もともとの甘さがちがう可能性があります。
4つの加熱条件を決める
何をする:比べる相手を作ります。
どうやる:Aは電子レンジ600Wで5分、Bは沸騰した湯で20分、Cはオーブン160℃で60分、Dはオーブン220℃で30分にします。
なぜ:温度の上がり方がちがう4通りを用意すると、酵素のはたらく時間の差が出ます。
加熱中の温度を測る
何をする:中心の温度変化を記録します。
どうやる:保護者と一緒に、5分ごとに料理用温度計でいもの中心温度を測ります。
なぜ:70℃前後をどれくらいの時間通ったかが、甘さの鍵になります。
しぼり汁を作る
何をする:数値ではかる準備をします。
どうやる:冷めてから同じ重さずつおろし、ガーゼでしぼって汁を紙コップに取ります。
なぜ:液にすると糖度計ではかれます。
糖度をはかる
何をする:甘さを数字にします。
どうやる:糖度計に汁を1滴落として値を読みます。同じ試料で3回はかり、平均を出します。
なぜ:3回の平均を取ると、はかりまちがいの影響を減らせます。
味くらべをする
何をする:人の感じ方を調べます。
どうやる:どれがどの条件か分からないようにして、3人に甘い順に並べてもらいます。
なぜ:どれか分からない状態で選ぶと、思いこみの影響を減らせます。
グラフにまとめる
何をする:記録を整理します。
どうやる:条件ごとの糖度を棒グラフにし、中心温度の変化を折れ線グラフで横にならべます。
なぜ:70℃前後を長く通った条件ほど甘い、という関係が見えてきます。
観察ポイント・記録の取り方
| 条件 | 加熱方法 | 70℃前後の時間 | 糖度1 | 糖度2 | 糖度3 | 平均 | 味の順位 |
| A | レンジ600W 5分 | ||||||
| B | ゆでる 20分 | ||||||
| C | オーブン160℃ 60分 | ||||||
| D | オーブン220℃ 30分 |
つまずきやすいポイント
⚠️ 別のいもを使ってしまう
なぜ:いもによって元の甘さがちがい、加熱の効果か元の差か分かりません。
対処:1本を4等分し、太さのそろった部分を使います。
⚠️ 温度を測るときにやけどする
なぜ:オーブンや湯の中は非常に高温です。
対処:温度を測る作業は必ず保護者にお願いします。
⚠️ 味くらべで先に答えを言う
なぜ:どれがどの条件か分かると、思いこみで選んでしまいます。
対処:紙コップにA〜Dとだけ書き、記録係だけが対応表を持ちます。
⚠️ しぼる量がちがう
なぜ:水分量がちがうと、糖度の数字もずれます。
対処:同じ重さをおろし、同じ力でしぼります。
発展アイデア
安全上の注意
まとめ方(発表・レポート)
模造紙1枚またはスライド5枚がおすすめです。
「予想」「4つの条件」「温度の折れ線グラフ」「糖度の棒グラフ」「味くらべの結果」の順にまとめます。
タイトル例:
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