🍳 食べ物・料理
野菜を寒さに当てたものとそうでないもので、甘さのちがいを味と数値の両方で比べる実験です。
ほうれん草や大根は、冬になると甘くなります。植物は凍ってしまうと細胞がこわれるため、寒さを感じると細胞の中の糖を増やします。糖の多い液は凍りにくくなるので、これは植物にとっての防御です。この性質を利用して、わざと寒さに当てて甘くする栽培方法を寒締め(かんじめ)といいます。人が「おいしい」と感じる甘さが、じつは植物が生きのびるための工夫だったと分かります。
必要なもの
| 材料 | 分量 | 代替案 |
|---|---|---|
| ほうれん草 | 2たば | 小松菜2たば |
| 大根 | 1本 | かぶ3個 |
| 糖度計 | 1台 | 味くらべだけで行う |
| おろし器 | 1個 | すりばち1個 |
| ガーゼ | 3枚 | キッチンペーパー10枚 |
| 紙コップ | 10個 | 小皿10枚 |
| 油性ペン | 1本 | ふせんとえんぴつ |
| 温度計 | 1本 | 冷蔵庫の設定温度 |
| 記録用紙 | A4用紙2枚 | ノート2ページ |
手順
予想を書く
何をする:どの野菜がより甘くなるかを予想します。
どうやる:「寒さに当てたもの」「常温に置いたもの」で、どちらが甘いかを理由とともに書きます。
なぜ:予想を書いてから調べると、結果と比べたときに考えが深まります。
野菜を2つに分ける
何をする:条件をそろえます。
どうやる:同じ束のほうれん草を半分に分け、重さをそろえます。大根も同じ1本から2か所を使います。
なぜ:ちがう株や畑のものだと、もともとの甘さがちがう可能性があります。
寒さに当てる
何をする:寒締めの条件を作ります。
どうやる:片方を冷蔵庫の野菜室(5℃前後)に3日置き、もう片方は室温の暗い場所に置きます。
なぜ:低い温度に置くと、植物は糖を増やす反応を始めます。
毎日ようすを記録する
何をする:変化を追います。
どうやる:1日1回、色・かたさ・においを記録し、写真をとります。置いた場所の温度もはかります。
なぜ:見た目の変化と甘さに関係があるかを確かめられます。
しぼり汁を作る
何をする:数値ではかる準備をします。
どうやる:3日後、両方を同じ量おろし、ガーゼでしぼって汁を紙コップに取ります。
なぜ:液にすると、糖度計ではかれます。
糖度をはかる
何をする:甘さを数字にします。
どうやる:糖度計に汁を1滴落として値を読みます。同じ試料で3回はかり、平均を出します。
なぜ:3回はかって平均を取ると、はかりまちがいの影響を減らせます。
味くらべをする
何をする:人の感じ方を調べます。
どうやる:加熱した野菜をどちらか分からないようにして、3人に食べてもらい、甘いと思うほうを選んでもらいます。
なぜ:どちらか分からない状態で選ぶと、思いこみの影響を減らせます。
表とグラフにまとめる
何をする:記録を見やすくします。
どうやる:糖度の平均を棒グラフにし、味くらべで選ばれた人数を横に書きます。
なぜ:数値と味の感想が一致するかどうかを確かめられます。
観察ポイント・記録の取り方
| 項目 | 寒さに当てた野菜 | 室温に置いた野菜 |
| 置いた温度 | ||
| 3日後の色 | ||
| 3日後のかたさ | ||
| 糖度1回目 | ||
| 糖度2回目 | ||
| 糖度3回目 | ||
| 糖度の平均 | ||
| 甘いと選んだ人数 |
つまずきやすいポイント
⚠️ 別の束の野菜を使ってしまう
なぜ:もともとの育ち方がちがうと、寒さの効果か元の差か分かりません。
対処:同じ1束・同じ1本を半分に分けて使います。
⚠️ 味くらべで先に答えを言ってしまう
なぜ:どちらが寒さに当てたか分かると、思いこみで選んでしまいます。
対処:紙コップにAとBだけ書き、記録係だけが対応表を持ちます。
⚠️ しぼる量がちがう
なぜ:水分の量がちがうと、糖度の数字もずれます。
対処:同じ重さの野菜をおろし、同じ力でしぼります。
⚠️ 野菜がいたんでしまう
なぜ:室温に3日置くと、いたむことがあります。
対処:暗くすずしい場所に置き、いたんだら記録して実験を打ち切ります。
発展アイデア
安全上の注意
まとめ方(発表・レポート)
模造紙1枚またはスライド5枚がおすすめです。
「予想」「方法」「野菜の写真」「糖度の表とグラフ」「味くらべの結果」「分かったこと」の順にまとめます。
タイトル例:
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