CCN 寺子屋自由研究ラボ環境・SDGsカーボンフットプリントを計算する
← 🌍 環境・SDGs一覧に戻る
カーボンフットプリントを計算する

🌍 環境・SDGs

カーボンフットプリントを計算する

🔬 中学生向け ★★★ ⏱ 準備60分 / 実施4〜7時間

生活の中で出る二酸化炭素の目安を計算し、減らす工夫を考える研究です。

カーボンフットプリント(かーぼんふっとぷりんと:商品や生活の中で出る温室効果ガスの量を見える化する考え方)は、電気、移動、食事、買い物などが環境にどのくらい関係するかを考える方法です。二酸化炭素(にさんかたんそ:地球温暖化に関係する気体)は、発電、車の利用、ものを作る工程などで出ることがあります。正確な量を出すには専門的な計算が必要ですが、身近な行動を目安として比べることで、どの行動を見直すと効果がありそうか考えられます。

必要なもの

材料分量代替案
記録用紙A4用紙8枚ノート16ページ
筆記用具鉛筆1本、消しゴム1個シャープペンシル1本
色ペン4色マーカー4本
電卓1個スマートフォンの計算機1つ
家庭の電気使用量メモ1週間分電気明細1枚を保護者と確認
移動距離メモ1週間分地図アプリで確認した距離メモ
食事・買い物メモ7日分家庭で聞き取ったメモ7日分
調べ学習用の資料3〜5件保護者と確認したウェブページ3〜5件
付せん30枚小さく切ったメモ用紙30枚
まとめ用画用紙1枚A4用紙3枚

手順

1

調べる生活分野を決める

何をする:カーボンフットプリントを調べる生活分野を選びます。

どうやる:「電気」「移動」「食事」「買い物」「ごみ」の中から3〜5分野を選び、記録表の見出しにします。

なぜ:生活全体を一度に正確に調べるのは難しいため、分野を分けると比較しやすくなります。

2

1週間の行動を記録する

何をする:選んだ分野について、1週間の行動を記録します。

どうやる:電気使用量、車や電車の移動距離、肉や野菜など食事の内容、買ったもの、ごみの量を分かる範囲で書きます。

なぜ:実際の行動を記録すると、自分の生活のどこに環境負荷がありそうか見えてきます。

3

計算に使う目安を調べる

何をする:二酸化炭素排出量を計算するための目安を調べます。

どうやる:電気1kWhあたり、車1kmあたりなどの排出係数(はいしゅつけいすう:活動量から排出量を計算するための目安の数字)を、保護者と資料で確認します。

なぜ:行動の量だけでは比較しにくいため、目安の数字を使ってCO2量に換算します。

4

電気のカーボンフットプリントを計算する

何をする:家庭の電気使用による二酸化炭素の目安を計算します。

どうやる:「電気使用量(kWh)×排出係数」で計算します。明細を見る場合は、個人情報を保護者と確認します。

なぜ:電気は毎日使うため、生活の中で大きな割合になる可能性があるからです。

5

移動のカーボンフットプリントを計算する

何をする:通学、買い物、習い事などの移動による目安を計算します。

どうやる:車、電車、徒歩、自転車など移動手段ごとに距離を記録し、車や公共交通の目安を使って計算します。

なぜ:同じ距離でも、移動手段によって環境への影響が変わることを考えられます。

6

食事や買い物の影響を整理する

何をする:食事や買い物に関係するカーボンフットプリントを考えます。

どうやる:肉、野菜、加工食品、輸入食品、使い捨て包装などを分類し、数値計算が難しいものは「多そう・少なそう」の比較表にします。

なぜ:食品や商品は、作る、運ぶ、保存する、捨てる過程でも環境に関係するからです。

7

分野ごとの結果を比べる

何をする:電気、移動、食事、買い物のどこが大きそうか比べます。

どうやる:計算できたものは数値で、計算が難しいものは理由を文章で整理し、棒グラフやランキングにします。

なぜ:どの分野から見直すと効果がありそうかを考えやすくなります。

8

減らす工夫を考える

何をする:カーボンフットプリントを減らす行動を考えます。

どうやる:「使っていない電気を消す」「近い場所は徒歩や自転車にする」「食べ残しを減らす」「長く使えるものを選ぶ」などを5つ書きます。

なぜ:計算結果を生活改善につなげることが、この研究の大切な目的です。

9

実行しやすさで順位をつける

何をする:考えた工夫を、続けやすさと効果の大きさで比べます。

どうやる:「すぐできる」「家族と相談」「長期的に考える」の3つに分け、付せんで整理します。

なぜ:効果が大きくても続けにくい行動は難しいため、現実的な対策を考える必要があります。

10

自分の行動計画を作る

何をする:これから1週間試す行動を決めます。

どうやる:電気、移動、食事の中から1つずつ、合計3つの行動を選び、毎日できたかをチェックする表を作ります。

なぜ:調べて終わりではなく、生活の中で試すことで研究が行動につながります。

観察ポイント・記録の取り方

分野行動量計算方法・目安CO2の目安減らす工夫気づいたこと
電気
移動
食事
買い物

つまずきやすいポイント

⚠️ 正確なCO2量を出そうとしすぎる

なぜ:カーボンフットプリントは細かく計算しようとすると、発電方法、輸送、製造など多くの条件が必要になるためです。

対処:この研究では「目安」として扱い、計算に使った条件を必ず書きます。

⚠️ 排出係数が資料によって違う

なぜ:年度、国、発電方法、計算範囲によって数字が変わるためです。

対処:使った資料名、年度、単位をメモし、複数資料の数字を混ぜすぎないようにします。

⚠️ 計算できない項目で止まってしまう

なぜ:食事や買い物は、製造や輸送まで含めると複雑になるためです。

対処:計算できない項目は、数値ではなく「理由つきの比較」としてまとめます。

⚠️ 家族に負担をかける行動計画になる

なぜ:環境に良さそうな行動を一気に変えようとして、生活に無理が出るためです。

対処:家族と相談し、まず1週間続けられる小さな行動を3つ選びます。

発展アイデア

  1. 電気、移動、食事の3分野で、1週間前後の行動を比べて削減効果を考える。
  2. 同じ移動距離で、車、電車、自転車、徒歩の違いを比較する。
  3. 商品のカーボンフットプリント表示について調べ、買い物でどう役立つか考える。

安全上の注意

📺 参考動画

▶ 参考動画を検索
🌍 環境・SDGsの全テーマを見る

CCN グループの教育・福祉サービス

自由研究の先へ — お子さまの今に合う場所を選んでください。

🏕️ CCN 寺子屋 — まもなくスタート

「自分のスキルや経験を、子どもたちの学びに活かしたい」
そんな先生になりたい大人を、CCN 寺子屋が支えます。
地域で教室を開く・得意を教える・自由研究を伴走する。
受け継いできたものを、次の世代へ。