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ファストファッションの環境・労働問題

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ファストファッションの環境・労働問題

🔬 中学生向け ★★★ ⏱ 準備40分 / 実施3〜6時間

安く早く作られる服の背景にある環境負荷と労働問題を調べる研究です。

ファストファッション(ふぁすとふぁっしょん:流行の服を短期間で大量に作り、比較的安く売る仕組み)は、手軽に服を買える一方で、環境や働く人への影響が問題になることがあります。服を作るには、水、電気、染料、輸送エネルギーが使われます。また、低価格を支えるために、賃金(ちんぎん:働いた人に支払われるお金)や労働時間が厳しくなる場合もあります。自分の服の選び方を調べることで、消費と社会問題のつながりを考えられます。

必要なもの

材料分量代替案
自分の衣類5枚家族の許可を得た衣類5枚
衣類のタグ写真5枚タグの内容を書き写したメモ5件
記録用紙A4用紙6枚ノート12ページ
筆記用具鉛筆1本、消しゴム1個シャープペンシル1本
色ペン3色マーカー3本
電卓1個スマートフォンの計算機1つ
付せん20枚小さく切ったメモ用紙20枚
定規1本まっすぐな紙の端1枚
まとめ用画用紙1枚A4用紙2枚
調べ学習用の資料3件保護者と確認したウェブページ3件

手順

1

調べる服を選ぶ

何をする:自分の持っている服から5枚を選びます。

どうやる:Tシャツ、ズボン、パーカー、靴下など種類が分かれるように選び、家族の服を使う場合は必ず許可を取ります。

なぜ:身近な服を調べることで、ファッションの問題を自分の生活と結びつけて考えられます。

2

タグを記録する

何をする:服のタグから素材や生産国を調べます。

どうやる:綿、ポリエステル、ナイロンなどの素材(そざい:ものを作っている材料)と、生産国を表に書きます。

なぜ:素材や生産地を知ると、服がどこで何から作られているかを考える手がかりになります。

3

価格と使った回数を考える

何をする:服の値段と、これまでに使った回数の目安を記録します。

どうやる:価格が分かるものは金額を書き、分からない場合は「不明」とします。使った回数は「10回くらい」「30回以上」などで書きます。

なぜ:安い服でも長く使えば1回あたりの価値が変わることを考えられます。

4

1回あたりの費用を計算する

何をする:服を1回着るのにどれくらいかかったかを計算します。

どうやる:「価格÷着た回数」で計算します。たとえば3000円の服を30回着たら、1回あたり100円です。

なぜ:値段だけでなく、長く使うことの意味を数字で考えられます。

5

環境への影響を調べる

何をする:服を作るときや捨てるときの環境負荷を調べます。

どうやる:水の使用、染色(せんしょく:布に色をつけること)、輸送、廃棄、合成繊維(ごうせいせんい:人工的に作られた繊維)などの項目を調べます。

なぜ:服は買ったときだけでなく、作られる前や捨てられた後にも環境と関係しているからです。

6

労働問題を調べる

何をする:服を作る人の働き方に関する問題を調べます。

どうやる:低賃金、長時間労働、安全な職場、児童労働(じどうろうどう:子どもが教育を受ける機会を失って働かされること)などの言葉を、分かる範囲で説明します。

なぜ:商品の安さの背景に、人の働き方の問題が関係する場合があるからです。

7

服の買い方と使い方を見直す

何をする:自分ができる行動を考えます。

どうやる:「本当に必要か考える」「長く着られる服を選ぶ」「修理する」「人に譲る」「回収に出す」など、5つの行動を書きます。

なぜ:問題を知るだけでなく、日常の選択を変えることが研究の大切な成果になります。

8

問題と対策を表にする

何をする:ファストファッションのよい点、課題、対策を整理します。

どうやる:表を3列にし、「安く買える」「大量廃棄が起こる」「長く使う工夫をする」など対応する内容を並べます。

なぜ:一方的に悪いと決めつけず、便利さと課題を両方見て考えられます。

9

自分の意見をまとめる

何をする:服との付き合い方について自分の考えを書きます。

どうやる:「これから買うときに気をつけること」「今持っている服をどう使うか」「社会全体に必要なこと」を各2〜3文で書きます。

なぜ:調査した情報をもとに、自分の行動と社会の仕組みを結びつけられます。

観察ポイント・記録の取り方

服の種類素材生産国価格使った回数1回あたりの費用気づいたこと

つまずきやすいポイント

⚠️ 特定の会社批判になってしまう

なぜ:実際の商品やブランドを見て調べるため、企業名に注目しすぎることがあります。

対処:会社名ではなく、素材、価格、使う回数、作られ方の仕組みを中心にまとめます。

⚠️ 安い服はすべて悪いと決めつけてしまう

なぜ:環境問題や労働問題を調べると、低価格そのものを悪いものと考えやすいためです。

対処:安く買える利点も認めたうえで、作る人や環境への配慮を考えます。

⚠️ 資料の内容が難しい

なぜ:ファッション産業の問題には、経済、国際関係、労働など多くの分野が関係するためです。

対処:分からない言葉は「中学生向けの説明」に言いかえ、1つずつ用語集にします。

⚠️ 使用回数が正確に分からない

なぜ:服を何回着たかを普段数えていないためです。

対処:正確な数字ではなく、「少ない」「ときどき」「よく着る」などの目安も使います。

発展アイデア

  1. 1か月間、服を買わずに今ある服を組み合わせる方法を考える。
  2. 綿、ポリエステル、ウールなど素材ごとの特徴と環境負荷を比較する。
  3. 学校向けに「長く着るための服の選び方チェックリスト」を作る。

安全上の注意

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