🌍 環境・SDGs
使い終わった油を安全に再利用し、廃油キャンドルを作る研究です。
料理に使った油をそのまま流しに捨てると、排水管を汚したり、水をきれいにする施設に負担をかけたりすることがあります。廃油(はいゆ:使い終わった油)は、正しく集めれば、キャンドルなどに再利用できます。油は水と混ざりにくく、燃える性質があります。この研究では、油を固める材料を使って安全に形を作り、資源をもう一度使う工夫を学びます。火を使う確認は研究の中心ではなく、再利用のしくみを理解することが目的です。
必要なもの
| 材料 | 分量 | 代替案 |
|---|---|---|
| 使い終わった食用油 | 100mL | 新しい食用油100mLで代用 |
| 廃油処理用の凝固剤 | 1回分 | 市販のろうそく用ワックス80g |
| 耐熱ガラスびん | 1個 | 金属製の小さな空き缶1個 |
| キャンドル芯 | 1本 | たこ糸10cmを保護者が準備 |
| 割りばし | 1膳 | 竹串2本 |
| アルミホイル | 20cm四方1枚 | クッキングシート20cm四方1枚 |
| キッチンペーパー | 3枚 | 古布1枚 |
| 軍手 | 1組 | 厚手の手袋1組 |
| 記録用紙 | A4用紙4枚 | ノート8ページ |
| 筆記用具 | 鉛筆1本、消しゴム1個 | シャープペンシル1本 |
手順
研究の目的を決める
何をする:廃油をキャンドルにする目的を確認します。
どうやる:「油を流しに捨てない」「再利用の方法を知る」「安全に資源を使う」の3つを記録用紙に書きます。
なぜ:作るだけでなく、油の再利用と環境への関係を考える研究にするためです。
廃油を用意する
何をする:キャンドルに使う油を準備します。
どうやる:保護者が冷ました使用済み油を100mL量ります。揚げかすが多い場合は、キッチンペーパーでこしてから使います。
なぜ:ごみや水分が少ない油の方が、固まり方や見た目を観察しやすくなります。
作業場所を整える
何をする:油をこぼしても片づけやすい場所を作ります。
どうやる:机にアルミホイルやクッキングシートを敷き、びん、芯、割りばし、記録用紙を並べます。
なぜ:油はこぼれるとすべりやすく、紙や布にしみこみやすいため、先に準備すると安全です。
芯を固定する
何をする:キャンドルの中心に芯を立てます。
どうやる:キャンドル芯をびんの中心に入れ、上の部分を割りばしではさんで、びんの口に置きます。
なぜ:芯が中心にあると、キャンドルの形を観察しやすくなります。
油と凝固剤を混ぜる
何をする:油を固める材料を混ぜます。
どうやる:凝固剤の説明にある分量を保護者と確認し、100mLの油に合う量を入れて、割りばしでゆっくり混ぜます。
なぜ:油を固める材料が全体に広がると、液体の油がこぼれにくい形になります。
容器に入れて固める
何をする:混ぜた油を容器に入れて、固まるまで待ちます。
どうやる:保護者と一緒に、油を耐熱びんへゆっくり注ぎます。平らな場所で1〜2時間置き、動かさずに観察します。
なぜ:固まる途中で動かすと、芯がずれたり表面がでこぼこになったりするためです。
固まり方を観察する
何をする:時間ごとの変化を記録します。
どうやる:15分ごとに、液体に近い、少し固い、ほぼ固いなどの状態を表に書きます。指で強く押さず、見た目で記録します。
なぜ:液体が固まる変化を観察すると、材料の性質を学べます。
油を捨てる場合と比べる
何をする:油を流す場合と再利用する場合を比較します。
どうやる:「流しに捨てると困ること」「固めて捨てる方法」「キャンドルに再利用する方法」を表にします。
なぜ:再利用だけでなく、正しい処理方法も考えることで環境学習になります。
完成品を観察してまとめる
何をする:完成したキャンドルの見た目や工夫を記録します。
どうやる:色、固まり方、芯の位置、においの変化を記録します。点火する場合は保護者だけが短時間行い、子どもは離れて観察します。
なぜ:できあがりを観察することで、油を別の形で使う再利用の意味を説明できます。
観察ポイント・記録の取り方
| 時間 | 油の状態 | 固まり方 | 芯の様子 | 気づいたこと |
| 開始 | ||||
| 15分後 | ||||
| 30分後 | ||||
| 60分後 |
つまずきやすいポイント
⚠️ 油がなかなか固まらない
なぜ:油の量に対して凝固剤が少ない、または混ぜ方が足りないことがあります。
対処:追加で作業せず、凝固剤の説明を保護者と確認し、次回は分量を正確に量ります。
⚠️ 芯が中心からずれる
なぜ:固まる前に容器を動かしたり、割りばしの固定がゆるかったりするためです。
対処:芯を割りばしでしっかりはさみ、固まるまで容器を動かしません。
⚠️ 油のにおいが気になる
なぜ:揚げ物に使った油には、食材のにおいや細かいかすが残ることがあります。
対処:油をこして使い、においが強い油は使わず、新しい食用油で代用します。
⚠️ 環境によいと言い切りすぎる
なぜ:再利用できると、必ず環境によいと考えてしまいやすいためです。
対処:「油を流さない工夫の一つ」としてまとめ、使う材料や安全面も一緒に考えます。
発展アイデア
安全上の注意
📺 参考動画
▶ 参考動画を検索自由研究の先へ — お子さまの今に合う場所を選んでください。
「自分のスキルや経験を、子どもたちの学びに活かしたい」
そんな先生になりたい大人を、CCN 寺子屋が支えます。
地域で教室を開く・得意を教える・自由研究を伴走する。
受け継いできたものを、次の世代へ。