英検の二次試験に「よく出るトピック」を推測で並べる必要はありません。協会が、級ごとに「過去の出題例」を公式サイトに掲載しているからです。3級は携帯電話・読書週間・四季、2級は屋上緑化・オンライン会議、準1級は在宅勤務・住民運動。ここでは、公表されている出題例をそのまま級ごとに並べ、そこから何が読み取れるかを整理します。当社が予想した題材は、ひとつも入れていません。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「3級の試験内容・過去問」(2026年9月9日確認)
協会は「過去の出題例」を級ごとに公開している
各級の「試験内容・過去問」ページの二次試験の欄には、「主な場面・題材」という項目があります。そこに「過去の出題例」として、実際に出た題材が具体名で並んでいます。
あわせて、その級の二次試験がどういう領域から出るのかも、一言で書かれています。3級は「身近なことに関する話題」、準2級は「日常生活の話題」、準2級プラスは「身近な社会的な話題」、2級は「社会性のある話題」、準1級は「社会性の高い分野の話題」です。
この一言と、出題例。この2つが、トピック対策のすべての土台になります。塾や参考書の予想を探す前に、まずここを見るのが確実です。
3級のトピック——身近なことに関する話題
3級の二次試験は「身近なことに関する話題」と示され、過去の出題例として携帯電話、ラジオを聴く、読書週間、冬のスポーツ、朝市、四季が挙げられています。
並べてみると、性質が見えてきます。どれも中学生が日本語で説明できる範囲の題材です。専門知識は要りません。朝市を知らなくても、問題カードのパッセージに説明が書いてあります。
3級で問われるのは、この題材について意見を戦わせることではありません。カードに書かれた内容を読み取って答えること(No.1)、イラストの中の人物の行動や物の状況を描写すること(No.2・No.3)、そして日常生活の身近な事柄について自分のことを答えること(No.4・No.5)です。
題材が難しいのではなく、題材が身近だからこそ、説明する英語が要る——3級はそういう作りになっています。
準2級のトピック——日常生活の話題
準2級は「日常生活の話題」で、過去の出題例はホームシアター、ボランティアガイド、電子辞書、食品フェア、映画祭、プリペイドカードです。
3級の一覧と比べると、違いがはっきりします。3級は「四季」「携帯電話」のように、誰の生活にもあるもの。準2級は「ボランティアガイド」「プリペイドカード」のように、生活の中にあるが、仕組みの説明が要るものに移っています。
準2級から、カードのトピックに関連した内容についての質問(No.4)が加わります。カードに書いてある事実をなぞるだけでは足りず、その話題について自分がどう思うかを言う必要が出てきます。
ここが、準2級で最初につまずく場所です。題材が読めても、意見の型を持っていないと言葉が出ません。
準2級プラスと2級——社会に触れる話題へ
準2級プラスは「身近な社会的な話題」で、出題例は動画配信サービス、ドッグセラピーの2件が挙げられています。2級は「社会性のある話題」で、環境にやさしい素材、オンライン会議、屋上緑化、ペット産業、新しいエネルギー、サプリメントです。
準2級プラスの2件を見ると、この級の位置づけがよく分かります。動画配信サービスもドッグセラピーも、社会の話題ではありますが、生活の実感から届く範囲にあります。協会の審査基準でも、準2級プラスは「身近な話題であれば、社会性のある話題についてやりとりすることができる」と書かれています。
2級の一覧はもう一段先です。屋上緑化や新しいエネルギーは、身の回りに実物があるとは限りません。自分の経験から語れない題材が混じってくるのが2級です。
この2つの級では、イラストの課題も変わります。3コマのイラストの展開を説明する問題になり、考える時間が20秒与えられ、言い出し部分は問題カードに印刷されています。
出典:同「準2級の試験内容・過去問」/同「準2級プラスの試験内容・過去問」/同「2級の試験内容・過去問」(いずれも2026年9月9日確認)
準1級のトピック——社会性の高い分野の話題
準1級は「社会性の高い分野の話題」で、過去の出題例は在宅勤務、レストランでの喫煙、チャイルドシート、住民運動、キャッチセールス、護身術です。
ここまで並べると、性質の違いが明確になります。2級の題材(屋上緑化、新しいエネルギー)は技術や仕組みの話でした。準1級の題材(レストランでの喫煙、住民運動、キャッチセールス)は立場が分かれる話です。賛成と反対がある題材が選ばれています。
準1級には音読がありません。代わりに、4コマのイラストについて2分間のナレーションを行い、そのあと4つの質問に答えます。最後の1問は「カードのトピックにやや関連した、社会性のある内容についての質問」と公表されています。カードから離れた問いが、最後に来るということです。
出典:同「準1級の試験内容・過去問」(2026年9月9日確認)
出題例を並べると、級の段差が見える
5つの級の出題例を、公表されている領域の言葉と一緒に並べます。
| 級と領域 | 公表されている過去の出題例 |
|---|---|
| 3級/身近なことに関する話題 | 携帯電話、ラジオを聴く、読書週間、冬のスポーツ、朝市、四季 |
| 準2級/日常生活の話題 | ホームシアター、ボランティアガイド、電子辞書、食品フェア、映画祭、プリペイドカード |
| 準2級プラス/身近な社会的な話題 | 動画配信サービス、ドッグセラピー |
| 2級/社会性のある話題 | 環境にやさしい素材、オンライン会議、屋上緑化、ペット産業、新しいエネルギー、サプリメント |
| 準1級/社会性の高い分野の話題 | 在宅勤務、レストランでの喫煙、チャイルドシート、住民運動、キャッチセールス、護身術 |
並べて分かることは、題材が「自分のこと」から「世の中のこと」へ、一段ずつ離れていくということです。3級の四季は自分の経験そのもの。準1級の住民運動は、自分が当事者でない可能性が高い。
この段差は、協会の審査基準の書き方とも一致しています。3級「身近なことについてやりとりすることができる」、準2級「日常生活の話題についてやりとりすることができる」、2級「社会性のある話題についてやりとりすることができる」、準1級「社会性の高い話題についてやりとりすることができる」。出題例は、この審査基準を具体名にしたものだと読めます。
出典:同「各級の審査基準」(2026年9月9日確認)
題材を覚えるのではなく、題材の「層」に慣れる
ここから先は当社の考えです。上に並べた題材を暗記することは、おすすめしていません。これらは過去の出題例であって、次に出る題材ではないからです。
代わりに役立つのは、層に慣れることです。3級を受ける人なら、身の回りのもの——季節、休日、通学、食事——について、英語で2文説明する練習をひたすら回す。2級を受ける人なら、ニュースで見る仕組み——省エネ、リサイクル、働き方——について、賛成か反対かを決めて理由を1つ言う練習をする。
題材が変わっても、層が同じなら同じ型で答えられます。逆に、題材を覚えても、次の回に同じものが出る保証はありません。
もうひとつ、一次試験の題材リストも公表されています。3級の話題は「家族、友達、学校、趣味、旅行、買い物、スポーツ、映画、音楽、食事、天気、道案内、自己紹介、休日の予定、近況報告、海外の文化、人物紹介、歴史など」。2級には「医療、テクノロジー、ビジネス」が加わります。一次で読んだ題材が、二次で話す題材とつながっているということです。
士心塾の方法
勉強してから受けるのではなく、先に受験日を決めます。日付が決まると、子どもは自分から机に向かいます。次の受験が半年後だと熱は続かないので、間隔を空けません。受かったら、すぐ次を決める。落ちても、すぐ次を決める。1対1で週240分(120分×2回、または240分×1回)、曜日と時間を固定して、次の受験日から逆算して進めます。
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