英検準2級プラスの二次試験は、55語程度のパッセージの音読が1問と、質問が4問。時間は約7分です。準2級と2級のちょうど間にあたる級で、面接の中身もその通りになっています。パッセージの長さは準2級と2級の間、イラストは2級と同じ「3コマの展開」。以下は協会が公表している内容だけを整理し、書かれていないことは「書かれていない」と申し添えます。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「準2級プラスの試験内容・過去問」(2026年9月9日確認)
準2級プラスの二次試験で問われること
協会が公開している準2級プラスの二次試験の表は、次のとおりです。測定する技能はスピーキングひとつ、解答形式は「個人面接、面接委員1人」です。
| 課題 | 問題数 |
|---|---|
| 音読(55語程度のパッセージを読む) | 1問 |
| パッセージについての質問 | 1問 |
| 3コマのイラストの展開を説明する | 1問 |
| カードのトピックに関連した内容について意見を述べる | 1問 |
| 日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見などを述べる | 1問 |
音読が1つと、質問が4つ。試験時間は「英語での面接約7分」です。
この級は、準2級と2級のどこに位置するか
3つの級を並べると、準2級プラスの位置がはっきりします。
| 級 | 音読の語数と試験時間 |
|---|---|
| 準2級 | 50語程度/約6分 |
| 準2級プラス | 55語程度/約7分 |
| 2級 | 60語程度/約7分 |
音読の長さは、準2級と2級のちょうど間です。試験時間は2級と同じ約7分。質問の中身は、2級とほぼ同じ形になっています。
つまり準2級プラスは、準2級から少しずつ上げていく級ではなく、2級の課題の形を、少し短いパッセージで受ける級だと読めます。準備の方向としても、準2級の延長ではなく、2級の準備をそのまま短くしたものと考えるほうが実際に近くなります。
音読は「55語程度のパッセージ」
公式の表の記述は「55語程度のパッセージを読む」。準2級の50語程度から5語ほど増えます。
55語は、一息では読み切れない長さです。どこで区切るかを自分で決めることになります。区切る位置は意味のまとまりの切れ目で、そこを外すと聞き手に伝わりにくくなります。読む前に目で追って、切れ目に見当をつけてから声を出す。この手順が要ります。
評価の観点には発音が含まれますが、どの音をどう読めば何点、という基準は公表されていません。公表されているのは、応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量・意欲や態度という観点の枠組みまでです。
パッセージについての質問は1問
音読のあと、いま読んだパッセージについて聞かれます。公式の表の記述は「音読したパッセージの内容についての質問に答える」で、1問です。
この1問は、4つの質問のなかで唯一、答えの材料が目の前にあるものです。手元のカードを見れば、答えの元になる文が載っています。ここで落とすとすれば、内容が読み取れなかったからではなく、質問の英語が聞き取れなかったからという場合が多くなります。
答えるときは、問われた形に合わせて文を組み直します。カードの文をそのまま読み上げると、主語や時制が問いと合わないことがあります。
イラストは「3コマの展開を説明する」
ここが準2級との大きな違いです。公式の表の記述は「3コマのイラストの展開を説明する」で、これは2級とまったく同じ書き方です。
準2級では、1枚の絵について「人物の行動を描写する」1問と「人物の状況を説明する」1問に分かれていました。準2級プラスでは、3つの場面がつながった話を、自分で語り直す形に変わります。1文で終わりではありません。
必要になるのは、話の順序を表す言い方です。まず何があって、次にどうなって、その結果どうなったか。それから、場面が変わったことを示す言い方です。
3コマを説明するとき、絵に描かれていることを1コマずつ律儀に描写していくと、話としてつながりません。コマとコマの間で何が起きたのかを補って言うところに、この課題の性質があります。準備としては、3コマの練習を数多くこなすより、つなぎの言い方を数種類、確実に持っておくほうが安定します。
質問2つは「意見を述べる」もの
残りの2問は、公式の表ではこう書かれています。ひとつは「カードのトピックに関連した内容について意見を述べる」、もうひとつは「日常生活の一般的な事柄に関する自分の意見などを述べる」。
準2級では「日常生活の身近な事柄についての質問に答える」でした。準2級プラスでは「一般的な事柄」に関する「自分の意見」に変わります。自分の周りのことを答える段階から、世の中のことについて考えを言う段階へ移ります。
ここには決まった正解がありません。評価されるのは意見の正しさではなく、応答内容・語い・文法・語法・情報量です。立場をはっきりさせて、理由を添える。この形ができていれば内容としては成立します。賛成でも反対でも構いません。迷って何も言わないことのほうが、評価の観点からは不利になります。
評価の観点と、合格基準スコア
準2級プラスの解答形式の欄には、評価の観点として次のように書かれています。「応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価」。準2級・2級と同じ並びです。
「情報量」と「意欲や態度」が入っている以上、短く正確に言うだけでは足りません。伝えようとする姿勢そのものが見られる、と公式に書かれています。分からないときに黙って固まるより、聞き返す、言い直す、別の言い方に置き換えるほうが、観点に沿った振る舞いになります。
二次試験の合格基準スコアも、協会が公表しています。準2級プラスのスピーキングは満点625点、合格基準スコアは427点です。協会は「各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は変動しません」としており、回によって上下するものではありません。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアについて」(2026年9月9日確認)
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアと合格基準スコアについて」(2026年9月9日確認)/同「準2級の試験内容・過去問」(2026年9月9日確認)/同「2級の試験内容・過去問」(2026年9月9日確認)
2026年度の二次試験はいつか
第2回検定の二次試験は、2026年11月8日(日)と11月15日(日)です。第3回検定は、申込期間が10月30日(金)から12月14日(月)、一次試験が1月15日(金)から1月24日(日)、二次試験が2月28日(日)と3月7日(日)と公表されています。
日程は年度ごとに変わります。ここに挙げた日付は2026年9月9日時点で協会が公表しているものですので、お申し込みの前に必ず協会のページでご確認ください。
なお、面接室に入ってから出るまでの流れは、協会が「バーチャル二次試験」として音声つきのアニメーションで公開しており、準2級プラスのページも用意されています。当日の様子は文章で読むより、一度見ておくほうが早いはずです。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「試験日程」(2026年9月9日確認)/同「英検バーチャル二次試験」(2026年9月9日確認)
士心塾では
士心塾では、準2級プラスの面接の準備を、2級と同じ組み立てで行っています。課題の形が同じだからです。3コマを語る練習と、意見を言い切る練習。この2つを分けて進めます。
3コマは、絵をたくさん見ることより、つなぎの言い方を数種類に絞って確実にすることを重視します。意見のほうは、立場を先に言い、理由を一文足すという形を、話題が変わっても同じように使えるところまで繰り返します。
授業では、生徒が声に出したものを録音して残し、前の週と聞き比べられるようにしています。55語の音読でどこが詰まるか、3コマのどこで話が途切れるかは、本人が聞き直せば分かります。分かれば、そこだけを繰り返せば済みます。
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