英検の二次試験は、満点の約64%から71%を取れば合格です。3級は550点満点で353点、準2級は600点満点で406点、2級は650点満点で460点、準1級は750点満点で512点。ただし、この点数がどう積み上がるかは公表されていません。ですから「何問正解すれば何点」という計算はできません。ここでは、公表されている数字から言えることと、言えないことを分けて整理します。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアについて」(2026年9月9日確認)
満点に対して、何割が必要か
協会が公表している二次試験の満点と合格基準スコアを、割合に直すと次のようになります。割合は当社が計算したもので、協会が示した数字ではありません。
| 級(満点/基準) | 満点に対する割合 |
|---|---|
| 1級(850/602) | 約70.8% |
| 準1級(750/512) | 約68.3% |
| 2級(650/460) | 約70.8% |
| 準2級プラス(625/427) | 約68.3% |
| 準2級(600/406) | 約67.7% |
| 3級(550/353) | 約64.2% |
いちばん低い3級で約64%、いちばん高い級で約71%。級が上がっても、必要な割合は7ポイントほどしか動きません。「上の級はぐっと厳しくなる」という形にはなっていない、ということです。
厳しくなるのは、割合ではなく課題そのものです。3級は30語の音読と5つの質問、準1級は4コマのナレーション2分と4つの質問。同じ7割を取るにしても、やることが違います。
基準は変動しない
もうひとつ、はっきりしていることがあります。協会は「各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は変動しません」と明記しています。
つまり、その回の受験者の出来によって基準が上下することはありません。相対評価ではないということです。周りが難しいと感じたから基準が下がる、といったことは起きません。
これは受ける側にとっては、むしろ分かりやすい仕組みです。他の受験者と比べる必要がなく、示すべきものを示せば通るという形になっているからです。
ただし「何問正解で合格」は計算できない
ここが、一次試験といちばん感覚が違うところです。
一次試験は問題数が決まっており、正誤で採点されます。二次試験も質問の数は決まっていますが、正解・不正解で数えるものではありません。質問の数は、3級と準2級が5問、準2級プラスと2級が4問、準1級が4問(ほかにナレーション)です。
そして、評価は観点ごとに行われます。3級から2級までは「応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価」、準1級は先頭に「ナレーション」が加わります。級によって観点が増えるのではなく、観点は同じまま課題が難しくなります。
観点ごとの配点は公表されていません。ですから「3問答えられたから何点」という計算はできません。この記事では、推測で内訳を書くことはいたしません。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「3級の試験内容・過去問」/同「準2級の試験内容・過去問」/同「準1級の試験内容・過去問」(いずれも2026年9月9日確認)
1問落としても、終わりではない
配点が公表されていない以上、「1問落としたら不合格」とも「1問落としても大丈夫」とも断定はできません。ただし、仕組みから読めることはあります。
評価が観点ごとに行われるのであれば、1問の出来だけで決まる形にはなっていないと読めます。応答内容も、語いも、文法も、情報量も、面接全体を通して示すものだからです。
ですから、途中で止まってしまっても、そのあとの問いで示せるものがあります。とくにパッセージについての質問は、どの級でも手元のカードに答えの材料があります。ここは取り返せる余地のある1問です。
逆に、いちばん避けたいのは、1問止まったことで動揺して、残りの問いも黙ってしまうことです。黙っている間は、応答内容も情報量も示せません。
級ごとに、止まりやすい場所はだいたい決まっています。3級は自分自身についての2問目(続きの質問がある)、準2級はNo.4(初めて考えを問われる)、準2級プラスと2級は3コマの説明、準1級は4コマのナレーション2分と社会性のある内容の質問です。どこで止まりやすいかを知っておくと、そこだけ重点的に備えられます。
共通しているのは、手元に答えの材料が無い問いで止まるということです。パッセージについての質問は、どの級でもカードを見れば答えが見つかります。準備の時間は、材料が無いほうに配分するのが理にかなっています。
一次試験の点数は、二次に持ち越されない
一次試験の合格基準スコアも公表されています。1級2028点、準1級1792点、2級1520点、準2級プラス1402点、準2級1322点、3級1103点。4級は622点、5級は419点です。
一次と二次は別々に判定されます。一次でどれだけ高いスコアを取っても、二次のスコアには持ち越されません。逆に、一次が基準ぎりぎりでも、二次の判定には影響しません。
測っている技能も違います。一次はリーディング・リスニング・ライティング、二次はスピーキングです。読める・聞ける・書けることと、話せることは、別に判定されているということになります。
ですから、一次で余裕をもって受かったから二次も安心、とは言えません。二次の準備は、二次のために別に必要です。
4級・5級は、そもそも判定が違う
4級と5級にもスピーキングテストがあり、合格基準スコアも設定されています(4級324点、5級266点)。ただし協会は「実用英語技能検定4級・5級の級認定は、従来通り、リーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定します」と明記しています。
つまり、スピーキングテストの結果は級の合否に関わりません。二次試験の点数が合否に関わるのは3級からです。
4級・5級の段階では、スピーキングテストの結果に一喜一憂するより、一次試験の対策に時間を使うほうが理にかなっています。
不合格でも、一次試験の合格は残る
協会は一次試験免除の制度を設けています。対象は「1級〜3級の一次試験に合格し、二次試験を棄権(欠席)するか不合格となった方」です。
有効な範囲は、二次試験のウェブ合否公開時点から翌年度の同じ回まで。次の回に、二次試験だけを受け直すことができます。
ただし、二次試験のみを受ける場合も「通常と同じ検定料のお支払いが必要」と協会が明記しています。申し込みのときに、一次試験に合格した検定回と個人番号を記入する手続きが要ります。
2026年度の二次試験は、第2回が11月8日(日)と11月15日(日)、第3回が2月28日(日)と3月7日(日)です。第2回でうまくいかなかった場合、一次試験免除を使えば、第3回で二次試験だけを受け直せることになります。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「一次試験免除について」/同「試験日程」(いずれも2026年9月9日確認)
点数を目標にしない、という考え方
ここから先は当社の考えです。二次試験の準備で、点数を目標に置くことはおすすめしていません。
理由は2つあります。ひとつは、観点ごとの配点が公表されていないため、点数を目標にしても行動が決まらないこと。もうひとつは、基準が変動しないと公表されている以上、他人との比較に意味がないことです。
代わりに、公表されている観点に沿って、やることを決めるほうが確実です。答えを一言で終わらせない(情報量)。詰まっても言い直して進む(意欲や態度)。絵や意見の型を口に馴染ませる(応答内容・語い・文法)。この3つは、公表されている観点から直接に導けます。
4級・5級は、そもそも判定のしかたが違う
4級と5級にもスピーキングテストがあり、合格基準スコアも設定されています。4級が324、5級が266です。
ただし協会は、4級・5級の級認定は従来どおりリーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定すると明記しています。スピーキングテストの結果は、級の合否に関わりません。
二次試験の点数が合否に関わるのは3級からです。一次試験の合格基準スコアも公表されていて、4級が622、5級が419、3級が1103、準2級が1322、準2級プラスが1402、2級が1520、準1級が1792、1級が2028となっています。
4級・5級の段階では、スピーキングテストの結果を気にするより、一次試験の対策に時間を使うほうが理にかなっています。
士心塾の方法
勉強してから受けるのではなく、先に受験日を決めます。日付が決まると、子どもは自分から机に向かいます。次の受験が半年後だと熱は続かないので、間隔を空けません。受かったら、すぐ次を決める。落ちても、すぐ次を決める。1対1で週240分(120分×2回、または240分×1回)、曜日と時間を固定して、次の受験日から逆算して進めます。
士心塾の授業で使っている単語と例文(5級〜準1級・10,160語)を、音声・録音とテストのアプリ・印刷用プリントつきで無料公開しています。英検 無料教材の全体/3級の単語一覧/準2級の単語一覧/2級の単語一覧
