英検の二次試験の合格基準スコアは、協会が公表しています。3級は550点満点で353点、準2級は600点満点で406点、2級は650点満点で460点、準1級は750点満点で512点。そして協会は「各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は変動しません」としています。回によって上下する数字ではありません。ここでは、この英検CSEスコアという仕組みそのものを、公表資料にもとづいて整理します。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアについて」(2026年9月9日確認)
二次試験の合格基準スコア
二次試験(スピーキング)の満点と合格基準スコアは、級ごとに次のとおりです。
| 級(満点) | 合格基準スコア |
|---|---|
| 1級(850点) | 602点 |
| 準1級(750点) | 512点 |
| 2級(650点) | 460点 |
| 準2級プラス(625点) | 427点 |
| 準2級(600点) | 406点 |
| 3級(550点) | 353点 |
満点に対する割合でいえば、3級が約64%、準2級が約68%、2級が約71%、準1級が約68%です。級が上がるほど割合が跳ね上がる、という形にはなっていません。
そして協会は「各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は変動しません」と明記しています。つまり、その回の受験者の出来によって基準が動くことはありません。相対評価ではない、ということです。
一次試験の合格基準スコアも決まっている
一次試験についても、同じように公表されています。一次試験はリーディング・リスニング・ライティングの合計で判定されます。
| 級 | 一次試験の合格基準スコア |
|---|---|
| 1級 | 2028点 |
| 準1級 | 1792点 |
| 2級 | 1520点 |
| 準2級プラス | 1402点 |
| 準2級 | 1322点 |
| 3級 | 1103点 |
一次と二次は別々に判定されます。一次試験でどれだけ高いスコアを取っても、二次試験のスコアには持ち越されません。逆に、一次が基準ぎりぎりでも、二次の判定には影響しません。
この点は、準備の配分を考えるうえで大切です。一次で余裕をもって受かったから二次も安心、とは言えないということです。
また、一次試験と二次試験では、測る技能そのものが違います。一次はリーディング・リスニング・ライティング、二次はスピーキングです。読める・聞ける・書けることと、話せることは、別に判定されているということになります。
一次試験に合格したあと、二次試験までの期間は限られています。2026年度第2回であれば、一次試験が9月25日から10月4日、二次試験が11月8日と11月15日です。この間に、それまでとは別の技能の準備をすることになります。一次が終わってから始めるのでは間に合わない、という性質のものではありませんが、何をするかを決めておく必要はあります。
4級・5級は、扱いが違う
4級と5級にもスピーキングテストがありますが、級の合否への関わり方が異なります。
協会は「実用英語技能検定4級・5級の級認定は、従来通り、リーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定します」と明記しています。一次試験の合格基準スコアは4級が622点、5級が419点です。
スピーキングテストにも合格基準スコアは設定されており、4級が324点、5級が266点です。ただし、これは級の合否とは別の判定です。
つまり、二次試験の結果が級の合否に関わるのは3級からということになります。4級・5級の段階では、スピーキングテストの結果に一喜一憂するより、一次試験の対策に時間を使うほうが理にかなっています。
観点ごとの配点は公表されていない
合格基準スコアは公表されていますが、その点数がどう積み上がるかは公表されていません。
二次試験の評価の観点は、3級・準2級・準2級プラス・2級のいずれも「応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価」と示されています。準1級は、この先頭に「ナレーション」が加わります。級が上がっても観点は増えません。
しかし、発音が何点、情報量が何点、といった内訳は、公表されている資料からは確認できませんでした。ですから「発音は何点だから捨ててよい」といった判断は、公表資料からは導けません。この記事では、推測で内訳を書くことはいたしません。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「3級の試験内容・過去問」/同「準1級の試験内容・過去問」(いずれも2026年9月9日確認)
「何問正解で合格」ではない
ここが、一次試験と二次試験でいちばん感覚が違うところです。一次試験は問題数が決まっており、正誤で採点されます。二次試験は、問題数こそ決まっていますが、正解・不正解で数えるものではありません。
質問の数は、3級と準2級が5問、準2級プラスと2級が4問、準1級が4問(ほかにナレーション)です。しかし、たとえば「3問正解で合格」といった基準は公表されていません。
公表されているのは、観点の並びと、合格基準スコアです。1問ずつの出来ではなく、面接全体を観点ごとに見るという形だと読めます。
そう考えると、1問で止まってしまっても、そこで終わりではないことが分かります。残りの問いで示せるものがあるからです。
級ごとに、面接で何をするのか
スコアの話だけでは、何をすればよいかが決まりません。級ごとの課題と合わせて見ておきます。
| 級(二次の基準スコア) | 面接の課題 |
|---|---|
| 3級(353点) | 音読30語程度+質問5問/約5分 |
| 準2級(406点) | 音読50語程度+質問5問/約6分 |
| 準2級プラス(427点) | 音読55語程度+質問4問(3コマ)/約7分 |
| 2級(460点) | 音読60語程度+質問4問(3コマ)/約7分 |
| 準1級(512点) | 音読なし。4コマのナレーション(準備1分・語り2分)+質問4問/約8分 |
基準スコアは級が上がるにつれて上がりますが、課題の性質も変わっています。3級と準2級は「見たものを言う」、準2級プラス以上は「話を語る・考えを述べる」。同じ点数の上げ方では届きません。
ですから、前の級と同じ準備を長くやっても、次の級には届きにくくなります。級が変わったら、練習の中身を変える——これが公表資料から読み取れる方針です。
二次試験が不合格でも、一次試験の合格は残る
協会は一次試験免除の制度を設けています。対象は「1級〜3級の一次試験に合格し、二次試験を棄権(欠席)するか不合格となった方」です。
有効な範囲は、二次試験のウェブ合否公開時点から翌年度の同じ回までとされています。次の回に、二次試験だけを受け直すことができます。
ただし、二次試験のみを受ける場合も「通常と同じ検定料のお支払いが必要」と協会が明記しています。また申し込みのときに、一次試験に合格した検定回と個人番号を記入する手続きが要ります。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「一次試験免除について」(2026年9月9日確認)
2026年度の二次試験はいつか
第2回検定の二次試験は、2026年11月8日(日)と11月15日(日)です。第3回検定は、申込期間が10月30日(金)から12月14日(月)、一次試験が1月15日(金)から1月24日(日)、二次試験が2月28日(日)と3月7日(日)と公表されています。
日程は年度ごとに変わります。ここに挙げた日付は2026年9月9日時点で協会が公表しているものですので、必ず協会のページでご確認ください。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「試験日程」(2026年9月9日確認)
一次の基準スコアも公表されている
二次だけでなく、一次試験の合格基準スコアも数値で公表されています。
| 級 | 一次試験の合格基準スコア |
|---|---|
| 1級 | 2028 |
| 準1級 | 1792 |
| 2級 | 1520 |
| 準2級プラス | 1402 |
| 準2級 | 1322 |
| 3級 | 1103 |
4級は622、5級は419です。ただし協会は、4級・5級の級認定は従来どおりリーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定すると明記しています。スピーキングテストの結果は級の合否に関わりません。
一次と二次は別々に判定されます。一次でどれだけ高いスコアを取っても、二次のスコアには持ち越されません。
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