英検準2級の二次試験は、50語程度のパッセージの音読が1問と、質問が5問。時間は約6分で、面接委員は1人です。3級との違いは、パッセージが長くなることと、「カードのトピックに関連した質問」が加わること。そして評価の観点に「積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度」が明記されることです。以下は協会が公表している内容だけを整理し、書かれていないことは「書かれていない」と申し添えます。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「準2級の試験内容・過去問」(2026年9月9日確認)
準2級の二次試験で問われること
協会が公開している準2級の二次試験の表は、次のとおりです。測定する技能はスピーキングひとつ、解答形式は「個人面接、面接委員1人」です。
| 課題 | 問題数 |
|---|---|
| 音読(50語程度のパッセージを読む) | 1問 |
| パッセージについての質問 | 1問 |
| イラスト中の人物の行動を描写する | 1問 |
| イラスト中の人物の状況を説明する | 1問 |
| カードのトピックに関連した内容についての質問 | 1問 |
| 日常生活の身近な事柄についての質問 | 1問 |
音読が1つと、質問が5つ。試験時間は「英語での面接約6分」です。この6分は、受付や待ち時間を含まない、面接室にいる時間です。
大切なのは、5つの質問が4つの種類に分かれているということです。パッセージから1問、イラストから2問、カードのトピックから1問、日常のことから1問。どこで何が来るかが分かっていれば、用意する答え方は4種類で足ります。
音読は「50語程度のパッセージ」
最初の課題は音読です。公式の表の記述は「50語程度のパッセージを読む」。3級の30語程度から、20語ほど増えます。日本語にすればおよそ4文か5文ぶんです。
評価の観点には発音が含まれていますが、どの音をどう読めば何点、という基準は公表されていません。公表されているのは、応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量・意欲や態度といった観点の枠組みまでです。
50語になると、一息で読み切れなくなります。どこで区切るかを自分で決める必要が出てきます。区切る位置は、意味のまとまりの切れ目です。読む前に目で追って、切れ目に見当をつけてから声を出す。この手順を練習しておくと、当日に慌てません。
パッセージについての質問は1問
音読のあと、いま読んだパッセージについて聞かれます。公式の表の記述は「音読したパッセージの内容についての質問に答える」で、1問です。
この1問は、5つの質問のなかで唯一、答えの材料が目の前にあるものです。手元のカードを見れば、答えの元になる文が載っています。ですから、ここで詰まるとすれば、内容が読み取れなかったからではなく、質問の英語が聞き取れなかったからという場合が多くなります。
もうひとつ気をつけたいのが、答えるときの形です。パッセージの文をそのまま読み上げると、問われた形と合わないことがあります。何を聞かれたのかに合わせて、文の形を整えてから言う。ここは練習で安定します。
イラストは「行動」と「状況」の2問
準2級では、イラストの質問が公式の表の上で2つに分けて書かれています。ひとつは「イラスト中の人物の行動を描写する」、もうひとつは「イラスト中の人物の状況を説明する」です。
3級の表では「人物の行動や物の状況を描写する」とひとまとめに書かれていました。準2級では、行動を描く問いと、状況を説明する問いが、はっきり分かれます。
行動は、誰が何をしているかを言えば足ります。状況は、それより一段説明が要ります。なぜそうなっているのか、どういう場面なのか。ここで必要になるのが、理由や状態を表す言い方です。
絵を説明する言い方は、種類がそれほど多くありません。誰かが何かをしている、何かがどこかにある、何かが起きているので誰かが困っている。この程度の型を、口が勝手に出るところまで繰り返すほうが、単語を増やすより効きます。
「カードのトピックに関連した質問」が加わる
3級には無く、準2級から加わるのがこれです。公式の表の記述は「カードのトピックに関連した内容についての質問に答える」。
ここが、準2級の二次試験でいちばん性質が変わるところです。自分の身の回りのことではなく、与えられた話題について答える段階に入ります。カードに書かれていた話題について、自分はどう思うか、どうするか、といったことが問われます。
この種類の質問には、決まった正解がありません。評価されるのは、意見の正しさではなく、応答内容・語い・文法・語法・情報量です。つまり、言いたいことを一文で言い切り、そのあとに理由を一文足すという形ができていれば、内容としては成立します。
準備としては、意見を述べる型をひとつ決めておくのが確実です。私はこう思う、なぜなら、という2文の組み立てです。話題が何であっても、この形は使えます。
最後は日常生活の身近な事柄について
5問目は、公式の表の記述で「日常生活の身近な事柄についての質問に答える」となっています。
ここも正解はありません。ふだん何をしているか、何が好きか、といったことを聞かれるので、事実であれば内容としては成立します。
ここでよくあるのが、答えが一言で終わってしまうことです。聞かれたことに一語で答えると、それ以上の情報が出ません。評価の観点に「情報量」が入っている以上、一言で止めるのは不利になります。「はい」「いいえ」で終えず、そのあとに一文足す。この習慣だけは、試験の直前でも身につけられます。
評価に「意欲や態度」が入る。3級との違い
準2級の解答形式の欄には、評価の観点として次のように書かれています。「応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価」。
3級の欄も「応答内容、発音、語い、文法、語法、情報量、積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度などの観点で評価」で、準2級とまったく同じ並びです。伝えようとする姿勢そのものは、3級の段階から評価の対象として明記されています。
これは、黙ってしまったときに不利になるということでもあります。分からないときに何も言わずに固まるより、聞き返す、言い直す、別の言い方で言ってみる。そうした振る舞いが観点に含まれている、と公式に書かれているわけです。
二次試験の合格基準スコアも、協会が公表しています。準2級のスピーキングは満点600点、合格基準スコアは406点です。協会は「各級の合格基準スコア(英検CSEスコア)は変動しません」としており、回によって上下するものではありません。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアについて」(2026年9月9日確認)
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアと合格基準スコアについて」(2026年9月9日確認)/同「3級の試験内容・過去問」(2026年9月9日確認)
2026年度の二次試験はいつか
第2回検定の二次試験は、2026年11月8日(日)と11月15日(日)です。第3回検定は、申込期間が10月30日(金)から12月14日(月)、一次試験が1月15日(金)から1月24日(日)、二次試験が2月28日(日)と3月7日(日)と公表されています。
日程は年度ごとに変わります。ここに挙げた日付は2026年9月9日時点で協会が公表しているものですので、お申し込みの前に必ず協会のページでご確認ください。
なお、面接室に入ってから出るまでの流れは、協会が「バーチャル二次試験」として音声つきのアニメーションで公開しています。準2級のページもありますので、当日の様子は文章で読むより、一度見ておくほうが早いはずです。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「試験日程」(2026年9月9日確認)/同「英検バーチャル二次試験」(2026年9月9日確認)
士心塾では
士心塾では、準2級の面接の準備を、3級までとは別のものとして扱っています。3級までは「見たものを言う」で足りましたが、準2級からは「考えを言う」が入るからです。
やることは増やしません。意見を述べる型をひとつ決め、話題が変わっても同じ型で言えるところまで繰り返します。私はこう思う、なぜなら、の2文です。そのうえで、絵を説明する型と、一言で終わらせない習慣を重ねます。
授業では、生徒が声に出したものを録音して残し、前の週と聞き比べられるようにしています。50語の音読でどこが詰まるかは、本人が聞き直せば分かります。分かれば、そこだけを繰り返せば済みます。
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