英検3級の面接で聞かれる5つの質問は、順番も種類も決まっています。No.1はパッセージについて、No.2とNo.3はイラストについて、No.4とNo.5は自分自身についてです。協会が公開しているサンプルの問題カードを見ると、この並びがそのまま確認できます。何番で何を聞かれるかが分かっていれば、準備するのは5種類ぶんで済みます。以下は、公式に公開されている資料から読み取れることだけを整理したものです。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「3級の試験内容・過去問」(2026年9月9日確認)
No.1からNo.5まで、順番と種類は決まっている
協会の試験内容の表では、3級の二次試験は音読1つと質問5つで、質問の内訳は「パッセージについての質問」1問、「イラストについての質問」2問、「受験者自身のことなど」2問とされています。
では、どの番号がどれにあたるのか。協会が「バーチャル二次試験」の3級のページで公開しているサンプルの問題カードを見ると、次の並びになっていました。
| 番号 | 問われること |
|---|---|
| No.1 | 音読したパッセージについての質問 |
| No.2 | イラストの中の人物が、何をしようとしているか |
| No.3 | イラストの中の物が、いくつあるか |
| No.4 | 受験者自身のこと(1問目) |
| No.5 | 受験者自身のこと(2問目・続きの質問あり) |
試験内容の表に「イラスト中の人物の行動や物の状況を描写する」と書かれているのは、このNo.2とNo.3のことです。人の動きが1問、物の状況が1問、という分かれ方をしています。
なお、公式のサンプルに載っている英文そのものは協会の資料ですので、この記事には転載しません。実物は下記のリンクから、どなたでも無料でご覧いただけます。準備をされるなら、一度は本物を見ておくことをおすすめします。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検バーチャル二次試験」(3級のページにサンプルの問題カードがあります。2026年9月9日確認)
No.1 — パッセージについての質問
最初の質問は、直前に自分が音読したパッセージについてです。「パッセージを見てください」と促されてから聞かれます。
ここは、5問のなかで唯一、答えの材料が手元にある質問です。パッセージに書かれている内容が問われるので、目で追えば答えは見つかります。ですから、この1問で差がつくとすれば、内容の理解ではなく、質問の英語が聞き取れたかどうかです。
もうひとつ気をつけたいのが、答えるときの主語です。パッセージの文をそのまま読み上げると、文の途中から読み始めてしまったり、代名詞に置き換えるべきところをそのまま言ってしまったりします。問われた形に合わせて、文の形を整えてから言う。ここだけは、練習しておくと安定します。
No.2 — イラストの人物が、何をしようとしているか
2問目からはイラストに移ります。「絵を見てください」と促され、絵の中の人物について聞かれます。公式のサンプルでは、男性がこれから何をするところか、という形でした。
ここで必要なのは、これからすることを表す言い方です。いま何をしているかではなく、これから何をしようとしているか。この違いを言い分けられるかどうかが、そのまま答えの正しさになります。
絵の説明は、覚える言葉の数よりも、使う型の少なさが効いてきます。誰が、何を、これからする。この順番で言えれば、たいていの絵は説明できます。
No.3 — イラストの物が、どうなっているか
3問目もイラストですが、聞かれるのは人ではなく物です。公式のサンプルでは、テーブルの上にある物がいくつあるか、という形でした。
数を答える質問は、答えそのものは易しく見えます。ただ、数だけを言って終わってしまうことがあります。いくつあるかを聞かれたのですから、「2つあります」という文の形で答えるのが自然です。単語1語で返すより、文で返すほうが、応答内容としても語いとしても評価されやすくなります。
物の位置や状態を表す言い方も、絵の説明では欠かせません。何が、どこに、どうある。これも型として持っておくと、絵が変わっても対応できます。
No.4とNo.5 — 自分自身のこと。そしてNo.5には続きがある
最後の2問は、自分のことです。ここには正解がありません。何が好きか、休みの日に何をしているか、といったことを聞かれるので、事実であれば内容としては成立します。
注意していただきたいのは、No.5には続きの質問があることです。公式のサンプルでは、まず「〜したことがありますか」という形で問われ、それに答えたあとに「もっと詳しく話してください」と続いていました。つまり、最初の答えで終わりではありません。
ここで黙ってしまうと、せっかく1問目に答えられていても、続きが空白になります。逆にいえば、「はい/いいえ」のあとに、もう一文だけ足すという習慣さえあれば、この形式には対応できます。いつ、どこで、誰と、何をしたか。ひとつ足すだけで十分です。
この「もう一文足す」は、試験の直前でも身につけられる数少ないもののひとつです。お子さまと練習されるなら、ここを重点にされるとよいと思います。
練習用の例(当社が作ったもの)
公式の問題は転載できませんので、同じ形になるように当社で作った例を挙げます。本番の問題ではありません。形に慣れるための材料としてお使いください。
| 問われ方(当社作成の例) | 答え方の形 |
|---|---|
| 絵の中の女性は、これから何をしますか | She is going to 〜. の形で、動作をひとつ |
| いすの上に、本は何冊ありますか | There are 〜. の形で、数を文にして返す |
| 休みの日には、何をするのが好きですか | I like to 〜. の形で、ひとつ挙げる |
| (続きの質問)もう少し詳しく教えてください | いつ・どこで・誰と、のうちひとつを足す |
型の数はこれだけです。5問ぶんの答え方を用意するというより、4つの型を、声に出して繰り返すと考えたほうが実際に近くなります。
評価の観点は公表されている。点数の基準は確認できなかった
3級の二次試験の解答形式の欄には、「個人面接、面接委員1人」「応答内容、発音、語い、文法等で評価」と書かれています。試験時間は英語での面接約5分です。
スコアについては、協会が英検CSEスコアという指標を公表しており、3級のスピーキングの満点は550点とされています。また、4級・5級については「級認定は、従来通り、リーディングとリスニングの一次試験の合否のみで判定します」と明記されています。二次試験が合否に関わるのは3級からです。
ただし、二次試験の合格基準スコアが何点かについては、協会のページ上で表が画像として掲載されており、本記事の作成時点ではテキストとして数値を確認できませんでした。推測で数字を書くことはいたしません。点数の基準については、協会のページを直接ご確認ください。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「英検CSEスコアと合格基準スコアについて」(2026年9月9日確認)
準2級では、質問の中身がどう変わるか
次の級を見ておくと、3級で問われていることの位置づけが分かります。準2級の二次試験は、公式の表では音読が50語程度になり、質問は次の4種類に分かれます。
| 準2級で問われること | 問題数 |
|---|---|
| パッセージについての質問 | 1問 |
| イラスト中の人物の行動を描写する | 1問 |
| イラスト中の人物の状況を説明する | 1問 |
| カードのトピックに関連した内容についての質問 | 1問 |
| 日常生活の身近な事柄についての質問 | 1問 |
試験時間は約6分です。3級との大きな違いは、「カードのトピックに関連した内容についての質問」が加わることです。自分の身の回りのことだけでなく、与えられた話題について自分の考えを述べる段階に入ります。
評価の観点も変わります。準2級の欄には、応答内容・発音・語い・文法・語法・情報量に加えて、「積極的にコミュニケーションを図ろうとする意欲や態度」が明記されています。3級の欄にはこの記述はありません。
出典:公益財団法人 日本英語検定協会「準2級の試験内容・過去問」(2026年9月9日確認)/同「試験日程」(2026年度第2回の二次試験は11月8日・11月15日。2026年9月9日確認)
士心塾では
士心塾では、面接の準備を5問ぶんの暗記とは考えていません。問われる型は4つしかないからです。人の動きをひとつ言う、物の状況をひとつ言う、自分のことをひとつ言う、そのあとにもう一文足す。この4つを、口が勝手に動くところまで繰り返します。
授業では、生徒が声に出したものを録音して残し、前の週と聞き比べられるようにしています。詰まった場所は、本人が聞き直せば分かります。分かれば、そこだけを繰り返せば済みます。面接の練習を「本番のまねごと」で終わらせず、直す場所を特定するところまで持っていくのが、私たちのやり方です。
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